Publication Discontinued

CCM MAGAZINE


CCM MAGAZINEが紙媒体の発行を停止する。こんな予告が来たのが先月号でのことでした。そして今月号表紙には:
ATTN: THIS IS THE LAST PRINTED ISSUE OF CCM MAGAZINEの文字が。

今後はウェブ上での展開ということで情報ツールがなくなる訳ではないのだが、何となく時代の移り変わりのはやさとともに、一抹の寂しさのようなものも感じています。

 今月号にはCCMというジャンルを語る上で欠かせない、もしくはCCM MAGAZINEを語るときに必須のアーティスト達が今の若いアーティスト達にどんな影響を与えたかという視点で、若いアーティスト達がベテラン勢を語るという記事が載っていた。こんな感じです。

◆Jason Dunn (Hawk Nelson)・・・AMY GRANT
◆Mike Donehey (Tenth Avenue North)・・・MICHAEL W. SMITH
Matt Hammitt (Sanctus Real)・・・STEVEN CURTIS CHAPMAN
◆Nia Allen ・・・CECE WINANS
(Nia AllenはCECEを師と仰ぐインディー・アーティスト。詳しくはniaallenmusic.comへ。)
◆Matthew West・・・TOBYMAC
Matt Maher・・・MARK HALL
(Matt MaherはEsential Recordsからの新人。4月8日にデビュー・アルバム“Empty & Beautiful”が出たばかり。Chris Tomlinへの曲提供も。)
◆Jamie Tworkowski (To Write Love on Her Arms)・・・AARON GILLESPIE
(Jamie Tworkowskiは非営利団体To Wrte Love on Her Armsの設立者。鬱、中毒、自傷行為、自殺に悩む若者を助け、希望を与えることを目的としている。twloha.com)

数多くのアーティストや読者がCCM MAGAZINEについての思い出を語るというコーナーもあり、さしずめ恰も廃刊するような勢いが見えます。やはりみんな同じように、何となく寂しい思いを抱いているんでしょうね。

 紙媒体としてのクリスチャン・ミュージックの普及の役割は十分果たしたということが変化の理由のようですが、「紙離れ」というのはネット大国であるアメリカでは、日本以上に深刻なのでしょう。冊子を出すことで利益を追求するのが第一目的でない、CCM MAGAZINEのような所ですらこれなんですからね・・・。

 私の場合、紙(冊子)が届くことで期待感が膨らみ、それがモチベーションとなっていろいろとチェックしていくという側面があったんで、尚更のこと寂しさが募ります。