Hello Love

【本日の一枚】

Chris Tomlin / Hello Love (2008)

〜It’s time to say ‘hello,’ again, to love〜

いや〜、これは参りました。Chris Tomlinの最新作。Ed Cashのプロデュースはいつもの安心印。本当はこのBlogで取り上げるにはちょっとメジャーすぎるかなという気もしたんですが、もともとCCMというジャンル自体がここ日本においてはマイナーですし、その中でメジャーかどうかを考えていても仕方ないかなと。書かずにはいられないくらいのクオリティには本当に頭が下がります。

通常はChrisが下案を作り、バンドと一緒に曲を作っていくそうですが、アルバムの1曲目を飾る“Sing, Sing, Sing”は最初からバンドと1部屋につめて作曲されたそうです。しかも、そのような作り方をしたのはこの曲だけだそうです。ライブ映えしそうな爆発的エネルギーを秘めたChrisお得意の“Jump-With-Me”Songですね。ここでもうすでに小さくガッツ(笑)。#3“You Lifted Me Out”も同系列の曲ですが、こういうお約束(彼の真骨頂)があるからこそ、Chris Tomlinというアーティストの個性が際立つんでしょう。またリーディング・シングルの#2“Jesus Messiah”はギタープレイヤーのDaniel Carsonが最初のメロディと歌詞のアイディアを出したそうです。Chrisはそれに「Messiah」という言葉を使いたかったようなのですが、その2点が見事にフィットしたのがこの曲“Jesus Messiah”なのです。単純な歌詞なのですが、とても深く、Jesusという存在がどれほど大きいものかを明確に表現しています。サビに至るまでの何とも言えない高揚感はクリスチャンでなくとも大きな感動を覚えます。これはBelfastのインディバンドであるBluetreeによって書かれた#4“God Of This City”にも言えることですね。彼らがタイへの旅行によってinspireされて出来た曲とのことです。単純な歌詞なのですが、そのインパクトはもの凄いものがあります。なんせChris自身、この曲を初めて聴いたときには「ぶっ飛んだ」そうですから。さらにブリッジがとても印象的な美しい#5“I Will Rise”、そしてタイトルの元になった#6“Love”へと続きます。アフリカンリズムを効果的に取り入れ、それにちょうどナッシュビルに来ていたウガンダWatoto Children’s Choir(AIDSや戦争孤児によるコーラス隊。Watotoとはスワヒリ語でChildrenの意味。世界中をツアーして回っており、4枚のCDもリリースしている)のコーラスが被ることにより、爽やかさいっぱいの楽曲に仕上がっています。次の#7“Praise the Father, Praise the Son”や#11“Exalted (Yahweh)”のようなスローな楽曲もChrisならではのものが感じられますがいかがでしょうか。#8“God Almighty”は徐々に盛り上がり・切なさを高めていくミドル・テンポの好曲。#9“My Deliverer”もChris独特の浮遊感に溢れたナンバー。#10“With Me”はゴキゲンなAlt-Rock ナンバー。ラストを飾る“All The Way My Savior Leads Me”はトラディッショナルなHymn。Chrisが歌詞を若干変えたそうです。まるでこのアルバムを祝福しているかのような荘厳な終わり方ですね。
断言します。これは彼の最高傑作です!2008年度の間違いなく私的ナンバーワンアルバムの登場です。いやあ〜いい!そういえば、もうじき来るんですよねえ、東京に、彼・・・。Passionで。いいなあ・・・。
(どうでもいいけど、この紙ジャケ、扱いにくくはないですかね(苦笑))

◆HP: http://www.christomlin.com
MYSPACE: http://www.myspace.com/christomlin
◆Bluetree: http://www.bluetreeonline.co.uk
Watoto Children Choir: http://www.watoto.jp/choir

【到着】
◆Keith & Kristyn Getty / In Christ Alone
◆Wayne Watson / Living Room
◆Mark Harris / Windows and Walls
◆Ric Menck / The Ballad Of Ric Menck
◆Jonatha Brooke / The Works
など