Life Science
【本日の一枚】Kirk Eliot / LIFE SCIENCE (2000)
おそらく無名のSSWの2000年の唯一(?)のアルバム。カルフォルニア出身。題名のLife Scienceとは「生命科学」の意味。
いきなり極上のウエストコーストサウンドが炸裂する“Second Son”。アクースティックベースの穏やかな曲調は飽きが来ないし、また曲間のハーモニカが色よい味付け(アクセント)となっています。続く“After The Truth”では、コンガやオルガン(キーボードによる)を使っているので、それが和みムードを一段と高めてくれ、自然と体が横揺れしていることに気づくと思いますよ。その他、ボサノヴァテイストと時折入る短い女性コーラスが心地良い“Don’t Blame Me”、快活なアクースティックナンバー“Navigation”、おそらく息子さんの誕生について歌ったのでしょう“Sam”なんかが素敵ですね。
James Taylor, Paul McCartney や Don Henleyなんかを影響を受けたアーティストとして挙げているようですが、その範疇だけにととまらずに、わずかなんですがJAZZ的なアプローチやストリングスやSEを効果的に(上手に)導入した楽曲への仕上がり(“The River”や“I Am On Fire”など)なんかもみせるなど、かなり意欲的な作品に仕上がっていると思います。
全体的に非常に和やかで暖かいムードが満載のこのアルバム、少し心地良い春の日差しが定着しつつあるこの頃にはぴったりなアルバムではないでしょうか?
◆ALLIANCE / Road To Heaven
◆Tracy Thorn / Out of the Woods
◆Glenn Tilbrook / In the Sky Above
など。