Someday

【本日の一枚】

SUSANNA HOFFS / SOMEDAY (2012)


a musical love letter to the music of the 1960s

 Banglesのメンバーであり、SSWのSUSANNA嬢のsolo。16年ぶりの新作だそう。
プロデューサーはCostelloやCrowded House、渋めなところではMaria McKeeなどの仕事でも有名なMitchell Froomが担当。もちろんBanglesとの絡みもあり。
 元々が鍵盤屋なだけあって繊細な音作りにも定評がある彼が、生々しい音で60sベースの音を平凡すぎるくらい上手に料理している。
 もちろん、SUSANNA嬢の声質やソングライティング力への助力という形ではあるが、この音作りの貢献度は大きい。
 60sベースの形になったのはやはりMatthew Sweetとのカヴァーアルバムの影響があるのか、ただただ年齢からくるBack to the Roots型のまとめ方なのかは?だが、これはこれで良質。(ふとVan Dyke Parksがプロデューサーだったら・・なんて考えたのは私だけ?)

Raining


Picture Me

Summertime Love Song

【本日の一枚】

ミルキー・ウェイ / サマータイム・ラブ・ソング(1979/2012)


Summertime Love Song

 この夏のヘヴィーロテーション。
 タワレコ限定独占販売という触れ込みでついにリリースされた79年リリースの名盤。
 清涼感溢れるウエストコーストサウンドはまさにパラダイス!

 押し付けがましくない(悪く言うと地味な)Vo.もバックの楽器との一体感を感じられ気持ちが良い。
また、これまた名盤を制作した東北新幹線の鳴海寛と山川恵津子が揃って参加していることは絶対に見逃せないポイント。片岡義男の「サーフ・シティ・ロマンス」を音楽で表現するというコンセプトにも敏感に反応する40代、50代の方も多いのでは?

以下各曲について。
 #1「夏の日の恋」・・・オープニングでガッツポーズが出る。原曲はパーシー・フェイス・オーケストラ。
 #2「波」・・・原曲はアントニオ・カルロス・ジョビン。日本語訳が絶妙でまさに「夏」を感じさせてくれる。
 #3「サーフィン・サマー」・・・原曲はナタリー・コール。ソフトラテンな曲調はまさに時代を感じさせる。クラブシーンではお馴染みの曲ということであるが、ここいらをチョイスするセンスが凄い。
 #4「ハーバー・ライツ」・・・ボズ・スキャッグスの名曲。原曲にある有り余るほどのメロウ感が日本語をかませる事で幾分減少し、その分、他の曲とのバランスという点で評価できる。
 #5「白い波」・・・オリジナルは67年のユキとヒデ。和製ボッサでもこれだけの秀曲があることは忘れてはならない。
 #6「ジャマイカ・ムーン」・・ご存知ニック・デカロ。作曲はビショップということでまさに的を得た選曲。解説で金澤さんも指摘しているようにGr.がDavid T. Walkerばりの頑張りを見せている。
 #7「ひとりぼっちの夏」・・・書き下ろし。口笛を意識したであろうシンセが逆に新鮮。ソフトロック調のシティ・ポップ。こんな曲を聴いちゃうと本当に昔は良かったなあ〜なんて言葉が出てしまう。
 #8「サマータイム・ラブ・ソング」・・・クレスト・フォー・シンガーズが原曲。よく見つけるもんだ。同じ年のポプコン(なつかし〜)には佐野元春THE MODS、長渕 剛なんかも出てるんだね。
 #9「限りなき夏」・・・オリジナル・バラード。まさにアルバムの終わり、夏の日の一日の終わりにピッタリ。

とまあ、よくも集めたものだと言わんばかりの曲名。これだけカヴァーが乱立しているのに全然混ぜ感がないのも凄いし、その中にオリジナルがすっきりと収まっているのも凄い。

最近の状況としてはこんなシティ・ポップ周辺が妙に騒がしいので、しばらくは目が離せない状況ではないかと。

これはまさにオススメ!ビショップやデカロ好きにはもちろんのこと、夏をベタに感じたい人にはうってつけな一枚。ぜひぜひ!

ひとりぼっちの渚


サマータイム・ラブ・ソング


夏の日の恋

Pieces Of A Real Heart

【本日の一枚】

SANCTUS REAL / PIECES OF A REAL HEART (2010)


I'll Be Fine.

 OhioベースのCCM Bandの2010年リリース作品。Sparrowより。5枚目に当たる。タイトルはfacebooktwitterでfanによって選ばれたものをアレンジしたもの。バンドの楽曲に対する誠実な努力を表現したものらしい。

 ドラマティックに展開する楽曲はメロディ重視であり、Guitar-driveで高揚感タップリな曲が目立つ。ただし、2枚目のシングルになった#4“Lead Me”はBillboardのChiristian Music Chartで#1を勝ち取り、 Dove Awardにノミネートされているが、ウェット感のあるバラードタイプの楽曲。CCM初心者の方にもオススメできますよ、この作品は。

Official Website: http://www.sanctusreal.com/

Lead Me


The Redeemer


Forgiven


The Way The World Turns

The Possible Dream

【本日の一枚】

DARLING & STREET / The Possible Dream (1975)


Don't Stay Home By The Telephone


 '75年リリース。
 50年代から活躍しているエリック・ダーリンとパトリシア・ストリートのコンビが放つほのぼのフォーク。

 ジャケがまずいい!私がこのアルバムに興味を持ったのは、それこそ20年以上前であるが、惹かれた最初の要因はジャケであった。このボンヤリ感がたまらなくいい。
 そのボンヤリ感とは裏腹に、フォークをベースにラグタイム,スキッフルなど様々な音がポップに、いろいろ料理されているし、 何よりも評価したいのは、歌詞において、それぞれの状況で前向きな思いが貫かれているのが伝わること。

 #5“Dust Off The Moon”中の歌詞~Don't stand under the apple tree. Waitin' for the fruit to fall.~なんかはパトリシアが今も口ずさむことがあるそうな。

Erikは90年代に入って一度は離れた音楽業界に復帰、2000年には来日も果たしているが、残念ながら、2008年にお亡くなりになっている。一方のパトリシアはデジタルコラージュの分野で成功し、各地で個展が開かれたりしてるよう。


Summer Drive

【本日の一枚】

V.A. / Grand Gallery Presents SUMMER DRIVE (2008)


SUMMER!!!

 井出 靖さんのセレクト。春夏秋冬とあるらしい。
Grand Galleryというところからのリリースであり、なんでもこの会社、「おまかせCDシステム」というものをやっているよう。ショップやカフェ、オフィス、個人にもセレクトした音楽を届けるというシステムのよう。ジャンルやシチュエーションなどの基本的な要望を伝えればセレクトしてくれるというのだが・・こんなビジネスの展開の仕方もあるんだねえ。

 ジャズ・ボッサ・レゲエ・ハウスといった定番どころの中にCHICAGOの“Saturday In The Park”のカヴァーが添えられているところにセンスを感じる。

 自分なら全く違うセレクトをすると思うのだが、とても参考になった一枚。

似たような趣旨のコンピがたくさんあるんで、ご興味のある方はどうぞ。↓

◆GRAND GALLERY ONLINE SHOP: http://www.grandgallery-online.jp/index.shtml

The Parade

【本日の一枚】

THE PARADE / S. T. (1988)


Sunshine Girl


The Paradeの音源をいち早くCD化したのはここ日本。
本日の一枚はその当時(1988年)のもの。要するに一番最初のCD化時のもの。その後今年の4月まで計4回のリイシューを繰り返してきている。
88年盤の存在は知ってはいたのだが、手元になく、最近Book Offにて偶然発見したものである。
利権の関係上“Lovers”が収録できなかったなどという面はあるが、世界初で日本発のシングル・コンピを作ったと言う努力には頭が下がる思い。

これは・・・・4月に出た紙ジャケ、スルーしていたんだけども・・・買うか・・・。

Sunshine Girl


She Sleeps Alone

Groovy Day

【本日の一枚】

THOMAS HELMIG / GROOVY DAY(1996)


Heavy Oil

デンマークのSinger。MotownやSoul Musicの影響強し。
多彩な楽曲の彩りに才能の片鱗を感じる。
飽きの来ないアレンジは一聴の価値あり。
しかもベッタリとせず、サラリとした清涼感を感じられるところも好印象。