BOSSAMYSOUL

【本日の一枚】

Peter Getz / BOSSAMYSOUL (2008)

PETER GETZ: Bossamysoul

Lonely Lady → Remembrances

なんとあのStan Getzの息子のデビューSolo。スウェーデンに生まれ育ち、オヤジにはたったの6度しか会ったことがないそうな。(CD Babyの解説にはこんなことが・・・彼は3つのものを受け継いだ。一つはLast Name、もう一つは音楽的才能、そして最後は擦り切れたケースに入った親父のSax。なかなかかっこいい・・・)

聴きやすくスーッと身体に沁み込む朝日のような感覚で、かつメロウな音が多く、とても心地良いです。ベースにボサノヴァのリズム、そして軽くジャズ・テイスト、もしくはソウル / ブルーズ・テイストを絡ませたような粋で深いスムース・ジャズ / AORと言えるでしょう。

収録曲の一つ#4“Remembrances (In Memory Of Stan Getz)”はタイトル通りPeterとStanの間の神秘的な父子関係を反映させた歌詞。曲間のピアノ・ソロは作曲者であり、Stan GetzのピアニストでもあったMichael Langのもの。また#6“Fragile”(『Nothing Like The Sun』収録)と#10“It’s Probably Me” はあのStingの、そして#7“Don’t You Worry ‘bout A Thing”(Incognitoのカヴァーでも有名)はStevie Wonderのカヴァー。特に“Fragile”はSting独特の上品な華麗さ・浮遊感を残しつつ、うまくアレンジしてますね。♪On and on the rain will fall〜の歌詞もなかなか哀愁を増して聴こえます。(しかしながらもちろんやはりオリジナルの方が上かな(笑))しかし選曲が素晴らしい!

個人的なイチオシは#9“It’s Love”かな。サラッとした爽やかさがまさに「BossaMySoul」的な感覚ですね。

自らの音楽ジャンルを『Soul-Bossa』と呼んでいる彼の音は、全てが自然な音であり、そこには事前に録られた音やサンプリングは微塵も存在していません。またホーン・セクションや女性コーラスの効果的な使い方が絶妙なことも付け加えておかなければなりません。オヤジがどうのこうのという前提は抜きにして、純粋に素晴らしいアーティストの登場を喜べる、そんなアルバムではないでしょうか。

〜Peter Getz / BossaMySoul〜

◆HP: http://www.getz.se
◆MYSPACE1: http://www.myspace.com/petergetzbossamysoul
◆MYSPACE2: http://www.myspace.com/petergetzmusic

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