LOVE SONGS

【本日の一枚】


Al Jarreau / LOVE SONGS (2008)

到着して初めて気づいたことが2点ある。その1、RHINO盤であったこと。その2、コンピ盤であったこと(笑)。ということでものの数分で期待感が思いっきり萎んだのだが、このコンピ盤、侮ることなかれ!彼のこれまでの実績のラブ・ソング版結晶として十分に機能するクオリティを持っていますので。収録曲は以下のようになっています。
 

1 We're in This Love Together (03:47)
2 Teach Me Tonight (04:07)
3 So Good (04:39)
4 After All (04:21)
5 Wait for the Magic (05:53)
6 Your Song (05:37)
7 Heaven and Earth (04:28)
8 Through It All (04:31)
9 Let It Rain (04:54)
10 Not Like This (02:39)
11 Brite 'N' Sunny Babe (03:29)
12 Secrets of Love (04:36)
13 My Foolish Heart (05:33)
14 Goodhands Tonight (06:17)

1と2は1981年の「Breakin’ Away」から。もちろんJay Graydonのプロデュース盤。そして3はAl最大のヒット曲。こちらは名盤「Heart’s Horizon」より。4は1984年「High Crime」より。Jayプロデュースであり、クレジットにはDavid Fosterの名も。彼独特の持ち味とJay/David組の持つメロウさが絶妙に絡み合った見事な曲です。5は1994年の「Tenderness」より。ボッサ風の小粋なアレンジにAlの情感溢れるVoが乗っています。この曲でBest Male Rhythm & Blues Vocal Performanceにノミネートされています。6はElton Johnのカヴァーで1976年の「Glow」収録曲。7は1992年の「Heaven and Earth」のタイトル曲であり、グラミー「Best R&B Vocal Performance」受賞作でもある。8はGRP移籍後初となるアルバム2000年「Tomorrow Today」収録曲。この年60歳を迎えたとはとても思えない、POP/JAZZフィールドを自在に駆け巡る様。その中でもこの曲は絶品ですね。9は2006年「Givin’ It Up」より。ジョージ・ベンソンとの共作となった曲であり、パティ・オースティンとともに生み出すジャジーな深みは、彼ならではのものがあります。10は再び遡って1983年の「Jarreau」収録曲。11は1978年「All Fly Home」収録曲。12は2002年「All I Got」収録。13は2004年「Accentuate The Positive」収録。そして最後は1996年の「Best Of Al Jarreau」収録の当時新曲。

幼少の頃より、Love Songの持つ魅力にとりつかれ、意味も分からず歌っていたという彼。意味の分かった今は彼なりの「音」をプラスして相変わらず我々を魅了し続けております。ジャズ、ポップ、R&Bの三部門にまたがってグラミー賞を獲得した、最初の個人であるという実力に裏付けられた素晴らしいラブ・ソング集です。オススメ!
(10月には新譜としてクリスマス・アルバムを発売予定の彼、PRE-ORDERも始まってます)




◆HP: http://www.aljarreau.com
RHINO RECORDS: http://www.rhino.com/store/ProductDetail.lasso?Number=401532
MYSPACE(Fan Site): http://www.myspace.com/aljarreaufans