Words & Music

【本日の一枚】

Paul West/Mark Brown / Words & Music (2008)

Words & Music

前回書いたDave Raynorにメールを出しましたところ、すぐに返事が来ました。たまたま知り得たJazz Albumのプロデューサーに彼の名前があり、さらにはレコーディング場所もWAだったことで彼にいろいろと質問したくなったのです。
 そのアルバムがこちら、Paul WestMark Brownの“Words & Music”です。25年以上に亘るコラボレーションの集大成のようなアルバムです。Bluesベースのゆったりとした心地よい#1を始め、Dizzy Gillespieの“Groovin’ High”にPaulが歌詞をつけたバップ・スタイルの#2、ラテン・フィーリング溢れる少し速めのボッサ調の#9、Paulが初めてLadysmith Black Mambazoを聴いて出たアイディアを発展させた希望溢れるアカペラの#8、2人の最初のコラボレート作品である#11、ソフトなタイトル・トラック#12など様々な楽曲が詰め込まれた楽しいアメリカン・ミュージックが堪能できるアルバムになっています。その中でも特に興味を引いたのが、#5“Thumbin’ a Ride”なのですが、ニューヨークのアフリカン・ショップでPaulがアフリカの小さなthumb piano(kalimbaというそうです)を見つけたことがきっかけとか。その楽器はE,F,F,A,B-flatの5つの音しかなく、それを用いた曲を作ってみるようにMarkに仕向けたんだそうです。その成果がこの曲ということなんですが、なんともかっちりとした、素敵な曲に仕上がっています。
 Daveの話に戻りますが、現在別の“Rain Or Shine”アルバムの構想を練っている最中ということで、日本での“Rain Or Shine”アルバムの人気に驚きながらも、自らのバンドで日本へ行きたいという話も出てきましたよ。あっ、もちろん、“Words & Music”のプロデュース、エンジニア、electric bass、stand up bass、guitar、 vocalsと全面参加しているということでした。Paulとは友達なんだそうです。意外なつながりにびっくりしたのと同時に、幅広い音楽性を使った次の“Rain Or Shine”が期待できそうですね。

Thanks, Dave!

◆HP: http://www.oa2records.com (レーベル)

【到着】
◆Jeff Larson / Watercolor Sky・・・98年のアルバム。