desafio de viola
【本日の一枚】
ブラジル出身の男女ギターデュオ、テカ&ヒカルド(Teca & Ricardo)が渡仏後にリリースした作品。気持ちよさそうに歌うテカの歌、そしてアクースティックギターや数々のパーカッションが静かにスムーズに流れ行く。
トラディッショナルながらも深みにはまることなく、洗練された印象を与えるのはやはり絶妙なグルーヴ感のなせる業か?どこかプログレっぽさも感じさせる展開は、はるかかなたに広がる想像すら陳腐なイメージしか作り得ないような巨大な土地を想起させてやまない。
超絶サンバの#6“GALAXIE”、浮遊感がプラスされた#9“BANDA ORIENTAL”などのダンサブルなチューンが分かりやすく聴きやすいが、小技の聴いた#10“TROPECO”や透明感溢れるテカの歌がアクセントになっているアクースティック・スロー・チューン#11“PLUIE D'ETE”や切なさが迸るアクースティック・ギターとメロディラインの攻防が見事な#1“DESAFIO”などもオススメ。
決して派手さはない作品だが、フレンチ・ブラジリアンの良品と言えるのでは?