Make Us One

【本日の一枚】

PHIL DRISCOLL / Make Us One (1987)


The Pictue Changes

Seattle生まれのCCM Singer/Trumpeter。3歳にしてプラスティックのトロンボーンとハワイアン・スラック・ギターを弾き始めたよう。幼少の頃はSpokane, WA→Dallas,TX→Lancaster,TX→Tulsa, Okと父親の主にPastorとしての仕事について周りその間にトランペットを覚えた異色のCCM Singer。
略歴を見てもトランペットで奨学金を得たり、大学2年時のWordとの契約時や、その後のUSOとのAsia Tourなんてところを見てもどうにもそれが主だったようだが、ハスキーとでも形容すればいいのか?その声には捨てがたい魅力がある。
まあ、だからこそ25枚以上のアルバムを今までリリースしてきているのだろう。

大学3年次にCBSテレビのタレント・サーチ・シリーズ番組『The All American College Bowl』に出場、10週勝ち抜きをしている。当時意欲的に活動していたKarenとRichard兄弟(といったら分かりますよね)さえも負かしたとの話。

その後指向を世俗的なPop Music方面にシフトさせ、81年まではJoe CockerStephen Stills, Blood, Sweat & Tears, Leon Russelあたりへの曲提供・一緒のツアーをしている。ここに挙げたアーティストを考えると彼の曲・そして声が想起出来るのがおもしろい。80年代以降(81年のSparrowからのアルバム『Ten Years After』以降)はCCM色が強い作品を作り続けて(70s末期にDrug使用でつかまったことが大きかったのか?)、Dove Awardの受賞やDebby BooneとのDuet“Keep The Flame Burning”でのGrammy受賞を受けたりしている。

さて、このアルバムなぜ注目に値するかというと、プロデューサーではなかろうか。
何とBill Maxwell(Koinonia)なのである。これは見逃せない(聞き逃せない)。
特に#3“I Can Feel Your Love”なんかはまさにアダルト・コンテンポラリーの王道の一つといっていい気がする。バックをKoinoia陣が固め、リズミカルなテンポの中で聴くPhilの声はまさに「水を得た魚」のよう。ぜひ一聴を!
その他の曲もPhilの渋い声にマッチした楽曲が揃っており、彼の80s作品で一番の人気であるようなのも頷ける。
う〜ん、コンプリート熱が再び・・・。

Bill Maxwellとのその後の関係は詳細は不明である(94年のアルバムのプロデュース後)が、2008年にTrevis Rothwell & Friends名義のアルバム『Believing Side Of Life』で共演しているよう。
こちらはフュージョン色/トロピカル色の強い感のある楽曲と感傷的なバラードとのコントラストが素晴らしい作品となっている。

なお、下記のAmazonのLinkは見ると分かりますが、死んでます。彼のサイトから飛んだ先のshopで購入できますよ。

Official Website: http://www.phildriscoll.com/site/
・・・きれいなサイトです。音が出ますのでご注意を。

Phil Driscoll & Debby Boone Keep The Flame Burnin'


PHIL DRISCOLL - MAKE US ONE


Phil Driscoll - I can feel your love


Phil Driscoll - Wait on the Lord


Trevis Rothwell & Friends: Believing Side Of Life