loose end

【本日の一枚】

Parades / Loose End (1994)



French Prefab?

Parade (The Parade)というと思い起こすのは大抵の方はSoft Rockのそれでしょう。ちょっと前に40年ぶりのニュー・アルバム 『Full Circle』 を届けてくれたROGER NICHOLS&THE SMALL CIRCLE OF FRIENDS。そのメンバーであるMurray MacLeod、Phil Spectorと唯一プロデューサー契約を結んだJerry Riopelle、Songwriterで俳優のSmokey Robertsからなるグループのコンプリート盤(未発表含む)が出たことは記憶にも新しいことである。“Sunshine Girl”を中心としたA&Mらしい爽やかな音楽性とMose Allisonを意識したような“A.C./D.C”.などで聴けるブルーズテイストの残る音楽性が同居する幅の広さを持っているバンドであった訳だが、今日紹介するのはフランスのParades。

Gilles PauletなるArtistのプロジェクト。一人でプロデュース, 作曲, 演奏, アレンジ, 録音をこなしている。このアルバムは『Ode to Eddy Brown』からの2曲にプラス2曲という構成。(1997年にリリースされた当時のレーベルのコンピ『Le village vert』にも別の一曲が収録されている。未聴だが、音響派的、アンビエント的なコンピレーションらしい)蛇足だが、このレーベルはフレンチネオアコのWILLIAM PEARSやPale FountainsのMichael HeadがからんでいるAUTOR DE LUCIEと同じでもある。

英米問わず、一連のSoft Rock BandやArtistsからの影響(Beach Boys、Todd Rundgren、The Association、Paul Williams、Carpenters,Harpers Bizarre、The Free Design、Zombies etc.)だけでなく、近年のネオアコ周辺のArtistsからの影響(prefab sproutThe High LlamasThe Style CouncilTears For Fears etc.)も口にしている彼だが、しっかりとそれがまるで「えっ?プリファブ?いや・・」的な音に表れている。

4曲入りのEPなのだが、つまみ食い程度に聴き流すには勿体無いグッとくるものを持っている。特に#2“For Kevin”のサビと#3“Sharing Love”の曲間での16ビートへの変化は必聴。(“For Kevin”はMyspaceで聴くことができます)現在はSouple RecordsというフランスのIndieレーベルに所属しているよう。



Myspace: http://www.myspace.com/myparades