A Strange Arrangement
【本日の一枚】
最初は一種のお楽しみのようなつもりで友達や家族のために作った2曲の楽曲がやがて一枚のアルバムに結集する・・。当初発掘音源だと思われたらしいその音は、50s R&B、Doo-wop Soundや60sのSweet Soulをトレースしたかのような音としか形容の仕様がない、デトロイト産“ブツ”への愛情がたっぷりと感じられるもの
Single“Just Ain’t Gonna Work Out”（アルバムでは#2）の7-inch盤のハート型は御大Bobby Caldwellへの敬意を込めてのものかもしれない。（アイディアを“What You Won’t Do For Love”の10-inchから拝借したそうな）繊細で甘いファルセットと軽いグルーブ感が心地良い。
しかしこの音・・・確かに発掘音源っぽいですよね。DJ Haircut、Athletic Mic League、Now Onとしての活動を通しての確かな選曲眼とBass, Drums, Piano, Guitar, Clarinet and Glockenspielと多種多様な楽器を操れる彼だからこそのマニアックな音作りができたのでしょう。この辺りは今後の勉強材料が豊富なところなので詳しいことは言えませんが、「雰囲気物」として聴く分には贅沢すぎるくらい充実した内容であり、AORファンにも光るものを与えてくれると思う。
音楽的なInspirationをSmokey RobinsonからHanne Hukkelberg（NorwayのSinger）に至るまで幅広く吸収している彼（なんとHelmet,やTool そして Ministryにも夢中になってたとか。守備範囲広っ！）、そして普段の別活動の様子やレコードコレクターぶり（大掛かりな在庫処分してもまだ3000枚ほど所有）などから今後どんな音を出してくるか、その動きに要注目です。どうやら来日するようですね、2月に・・・この日程、絶対に行けない。。。。
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