Rumpled Romeo

【本日の一枚】

Dean Friedman / Rumpled Romeo (1981)


First Date

NY出身SSWの3rd。いつもお世話になっているCruisin Musicさんより99年発表の2枚組『Songs For Grownups』、02年発表の『The Treehouse Journals』とともに購入。
本作は大半が十代の感じやすい心情を歌ったラヴソングで満たされた好盤であり、そのメロディの和み度はかなりのもの。

オープニングの#1“First Love”からして今にも迎えにきそうな彼の気持をああでもないこうでもないと思案し続ける女の子の気持、それがヴァースの締めにくる「First Date」という言葉でかっちりとまとめられており、思わずニッコリ。

続く#2“McDonald’s Girl”はBBCで放送禁止になった経緯があるよう(登録商標の関係らしい)だが、片思いの心情をうまく表現し、小気味よいリズムにうまく乗った歌詞となった非常に完成度の高い楽曲。#3“Are You Ready Yet?”は大人への階段を登るにあたって揺れ動く気持を客観的に疑問を投げかける形に投影。ロマンティックなメロディも○。#4“Hey Larry”の歌詞もホノボノ。車を借りたい、それも彼女とのデートのために・・言いたいことはそれだけなのに、いかに彼女が素晴らしいかを切々と語る様子に十代の頃の熱い気持が十二分に表現されている。#5“Love Is Real”も同様。デート前後のお互いの探りあいが「Love Is Real」という言葉に凝縮され面白くも真面目に歌われている。#6“Buy My Baby A Car”は彼女への車のプレゼント(!)ということを通しての彼女への気持をミドルテンポの心地良いメロディに乗せ、あたかも外の時間が止まった夜のような雰囲気をうまく表している。#7“Special Effect”はそのタイトル通り、様々な「特殊効果」が施された(笑)楽しくも爽やかな楽曲。70s末を感じさせるようなリズムセクション、最高です。#8“I Depend On You”はメロウさがMAXの私の琴線に触れる楽曲。9“Marginal Middle Class”は中流家庭の願いがたくさん込められた幸せ一杯の楽曲。曲間の会話や子供の騒ぎ声、犬の泣き声、ドアベルの音、妻の声、子供の声がうれしさを倍増させてくれる。Billy Joelあたりには絶対に作れない曲(笑)。#10“I Will Never Leave You”はオリジナルのラスト曲。UFOや宇宙(人)を表現しているだろう音には時代を感じるものの(笑)、全く違和感はなく、この曲が表現したいものを現在もいろいろと思考中。この後4曲のBonus Trackが続く。

等身大の「幸せ」「不安」などをベースに語られる現実には誇張がなく、和み度の高いゆったりとしたメロディとともにすんなりと心に浸透する。こんなアルバムとのクリスマスもなかなか素敵かなと。(笑)

Merry Christmas!!

【追記】他の2枚のアルバムも同様に素晴らしいものです。こちらでどうぞ!

◆Web Site: http://www.deanfriedman.com/
Myspace: http://www.myspace.com/deanfriedman

DEAN FRIEDMAN HEY LARRY


Dean Friedman - Ariel

【到着】




Jane Birkin / Lost Song・・・この声、いつ聴いてもいいですね。
Jane Birkin / Amours Des Feintes (いつわりの愛)
○Don Moen / I Believe There Is More・・・2008年。Integrityより。優しい歌声とさらに深みを増したワーシップが印象的。素敵な一枚です。
○Richard Elliot / Jumpin’ Off
○Sherwood / QU・・・3rd。Jimmy Eat Worldをどこか彷彿とさせるバンド。まだ未聴。
○Allan Thomas / Making Up For Lost Time・・・ハワイをベースに活動するSSWの2007年作。Michal Ruffがピアノ、オルガンで全面参加、ウエストコーストな一枚。
○Peter Ivers / Nirvana Peter・・・Van Dyke Parksなどとも活動を共にした天才肌アーティストの死後発表された音源。セカンド&サードからの曲の別ヴァージョン、ミュージカル『ニルヴァーナキューバ』からの曲、その他に未発表曲、ハーモニカ・ソロなども収録
○Brian Kennedy / The Great War Of Words・・・北アイルランドベルファスト出身のSSWの1st。適度にアイリッシュな楽曲はなかなか素敵。Fairground Attractionの前座をした経緯から彼らの所属するレーベルRCAと契約、デビューする。'90年。数曲にEddie Readerが参加している。現在も精力的に活動中。
○The Storys / Town Beyond The Trees・・・サウス・ウェールズ出身バンドの2008年アルバム。2枚組(一枚はライブ音源)。ウェストコースト風味の「まんまの」音に酔いしれます!
○Caleb Rowden / The Demo Sessions EP・・・Calebからのクリスマス・プレゼント。フリーでDownloadできますよ。
 ◆Web Site: http://www.myspace.com/calebrowden よりどうぞ。

○The Hepburns / The Magic Of The Hepburns・・・1987年Cherry Redよりデビュー。ネオアコ系にほんのりジャジーな味付けをした究極の一枚(1st)が再発!ネオアコファンはマスト!
○The Hepburns / Trojan Hearse・・・5th。
などなど