Runaway Dreams

【本日の一枚】

GREG ADAMS / RUNAWAY DREAMS (1979)

Runaway Dreams

Leave Me

トロント・ベースのSSW。A&Mと契約するもSingle"Take the Road" (1972)一枚で終了。
その後1977年にAttic Recordsと契約、1STにあたるセルフタイトルの作品、そして2ndとして本作品をリリースした。
キーボーディストとしてPaul Simonの“Kodachrome”(1973)などの曲に、またプロデューサーとしてBob Dylanのアルバム『Slow Train Coming』(1979)やMary MacGregorの“Torn Between Two Lovers”(1975)を担当したBarry Beckettがプロデュース。その関係からか、Muscle Shoals関連のミュージシャン達(*1)が参加していたり、最近ではCountry畑での活躍が多いいぶし銀プレーヤーにして元SteppenwolfのLarry Byrom(Gr.)も参加している。

切ないメロディに溢れた70swestcoast soundが満載。ストリングスやバックコーラスの使い方も効果的。残念ながら昨年の9月にお亡くなりになっています。

オススメはすぐ後にAnne Murrayによってカヴァーされた(*2)シングル#1“Leave Me (The Way You Found Me)”、メロウさが止まらない#2“Too Late To Love You”、全編に渡って鳴り響くSaxとストリングスの波の調和が心地良いグルーブを生んでいる“#6We’re In It Together”、ピアノ/ストリングス先導の美しいバラード#9“Can’t Get Over You”、典型的なんだけどもおいしく劇的なTom Waits〜The Eagles的な流れ(Ol’ 55を着飾らせたような)を持つ#10“Runaway Dreams”あたりでしょうか。


Discography

Singles
1973 Take The Road/Close (A & M) AM-355
1977 Hold On/Tell Me Girl (Attic) AT-169
1977 Serene Serene/Every Wheel (Attic) AT-179
1978 Come Running/Mediterranean Lady (Attic) AT-191
1979 Leave Me (The Way You Found Me)/The Way We Love (Attic) AT-200
1979 Lady Liberty/Runaway Dreams (Attic) AT-211
1979 Need To Be Right/Lonely Girl (Epic - US) PC-7233

LPs
1978 Greg Adams (Attic) LAT-1040
1979 Runaway Dreams (Attic) LAT-1059

Compilation Tracks
1977 "Serene Serene" on 'The Hot Ones' (K-Tel) – compilation (From The Canadian Pop Encyclopedia)



【到着】


○Sidewalk Prophets / these simple truths・・・以前本blogでindie時代のEP盤を扱ったことのあるartistがデビュー!おめでとう。当時日本からの購入手段がなく、彼ら自身がわざわざ送ってくれたEPで聴くことが出来た素晴らしいクオリティーを本作でも十二分に保っています。Ian Eskelin (Stellar Kart, Francesca Battistelli, Sarah Reeves) のプロデュースによるフレッシュさが強調されているような出来栄え。Jeremy Camp 、Mercy Me、Tim Hughesあたりがお好きな方には強烈にPUSHできます。
○Barbara Carlotti / Les Lys Brises・・・フレンチPOP/FOLK。
○Mylène Farmer / anamorphosée・・・フレンチROCK/POP/AVAN。一筋縄ではいかない何とも言えない魅力を振り撒く方。フランスではカリスマ的な人気があるとか。アルバムによって様々。本作は時折アヴァンギャルドな香りも節々に感じられるがRock色強し。
○Anja Garbarek / Briefly Shaking・・・Norway。Pop / Electronica / Alternative
Norah Jones / The Fall・・・評判通りの好盤。全編を通して飽きのこない粒揃いの楽曲には白旗です。彼女の魅力が存分に堪能できるオススメ盤。
○Geoff Muldaur / Motion・・・’76年のSolo2作目。Jay Graydon、David Foster、Dr. John、Dean Parks、Jim Keltnerなどなど横のつながりを考えるとおもしろい参加メンバーもそうだが、Rock/Pop/Funk何でもありの見本盤のような作品。

などなど。

*1:Paul Simon, the Staple Singers, Leon Russell, Sam & Dave, Cher, Bob Seger, Eddie Rabbitt, Rod Stewart, Willie Nelson, Joe Cocker, Linda Ronstadt, Percy Sledgeなど参加したアーティストのアルバムを挙げればキリがない名ドラマーRoger Hawkins(Dr.)やDavid Hood(Bs.)、Jimmy Johnson(Gr.)など

*2:どんな形でのレコーディングなのか知っていらっしゃる方、お教え下さい