Renditions Of The Soul

【本日の一枚】

Nina / Renditions Of The Soul (2009)


Soul Siren

通算6枚目となる新譜。
Wave89.1のAcoustic showからのトラックをセレクトしているようです。

収録曲を繰り返し聴くと、今日のNinaが誰の影響を色濃く受け継いでいるかにまずは注目できます。彼女自身「自分のアルバムに収録しているカヴァー曲を歌う時はその曲が自分オリジナルのものだという思いを強く持ちながら表現する」という話をしているんですが、これが将来的に彼女自身の本当のオリジナル作品に繋がれば、通過点という意味合いも含めて、最近の彼女のカヴァー曲攻勢にも1本筋が通りそうな気がします。

今回のアルバムにおける選曲は全て男性アーティストの楽曲という点のほか、『愛、別れ、熱望、純粋さ』といった各楽曲を一つの流れの中でとらえられそうなテーマを作り上げ、ある種コンセプト・アルバム的な形に仕上げているのも見逃せませんね。1st シングルは#1“She’s Out Of My Life”であり、言わずもがな、先日急死したMichael Jacksonの曲です。Nina自身「全曲Singleになりうるクオリティを持ってるんだけども、この曲が最も受けが良かったから」という話をしているところからも、世相を反映した彼へのTribute的な意味合いも選曲に強く出ているのが窺えます。その他全ての楽曲がアクースティック主体のしっとりと落ち着いたアレンジがなされており、リラックス度の高い、背伸びをしていない彼女が堪能できます。

メランコリックな中に強い芯の見え隠れする一連のアレンジを見事に纏っているグッと心に迫る表現力はこれからのOPM界にとって楽しみな逸材なのでは。まあ私の場合、今回も曲を聴く前にジャケ写真でノックアウトされましたがね(笑)。

収録曲とカヴァー元は以下の通り(Original が異なっている場合はぜひお教え下さい。)

1. She's out of my life (Michael Jackson
2. Can't find the words to say goodbye (David Gates)
3. Cold summer nights (Francis Magalona)
4. Half crazy (Johnny Gill / Freestyle Versionも有名)
5. Home (Brain Mcknight)
6. Is there something (Christopher Cross
7. Will you wait for me (Kavana)
8. I'm yours (Jason Mraz
9. One last cry (Brain Mcknight)
10. Why can't it be (Ranie Raymundo)
11. Go the distance (Disney / Michael Bolton / Ricky Martin のSpanish Versionも有名か)
12. 7 days (Craig David
13. Never again (Justin Timberlake
14. Can you feel the love tonight (Elton John
15. Here I am (Norman Saleet / Air Supply
16. Real thing (Bobby Caldwell / Nina自身はKalapana VersionがOriginalと思っているのかも)
17. Lost without you (Robin Thicke)

※Nina - renditions of the soul radio show in Wave 89.1 Philippines every Friday at 7pm replays every Sunday at 10pm

※Real Thing


※Half Crazy


※Lost Without You


※Can't find the words to say goodbye

◆URL: http://www.ninasoulsiren.com/
MYSPACE: http://www.myspace.com/ninaillalwaysloveyou