I Can't Believe
【本日の一枚】
NevadaベースのDanny Boyle (vocals)とBarry Aiken (keyboards)のプロジェクト。BarryはGino Vannelliのツアーにも参加していますし、Soloも発表しています。曲によって、Pop, Jazz, R&Bとその色合いの濃さは違うのですが、それらが絶妙にクロスオーヴァーした包容力のあるメロウネスが堪能できます。その中でも特にR&B色が濃いのが特徴でしょうか。そう、引き合いに出すなら、最近のSteve Winwoodあたりが妥当な気がしますが、彼ほど一貫した「黒さ」を見出すことはできません。しかし、その落ち着いた曲調、そしてその多彩な音楽性をサポートする味わい深いDannyの歌声が、同時代性を持ちつつもどこか一歩後に残るような枯れた色を出しているのは間違いないところです。曲によってはジョゼフ・ウィリアムズ在籍時のToto的なアプローチが見える曲も。一曲一曲の完成度は極めて高いのですが、いかんせん、プロデュース面での甘さが目立ちます。プロデュースがもっと良ければスルーしない曲だろうなあという曲がゴロゴロしているのはちょいともったいない気も。ただアルバム・タイトル曲の爽やかさは一聴の価値はありますよ。
※Danny Boyle “Blue Eyed View”
◆HP: http://www.geocities.com/twentysixwest
◆Barry's HP: http://www.baremicmusic.com/home.html
※Barry's Solo〜Contemporary Jazz Instrumental Albumです。
