I'll Always Be There

【本日の一枚】

Roch Voisine / I’ll Always Be There (1993)


〜Blue Bird〜

カナダのRock/Pop Singer。HPがフランス語と英語のページからなっているところを見るとケベック周辺もしくはヨーロッパでの活動をしているようです。Version違いのアルバムやベスト盤も合わせると昨年出た最新作が何と通産21作目となるベテランであります。

本作は1993年のリリース。あのDavid Fosterとのコラボ作であるタイトル・トラック“I’ll always be There”をリーディング・トラックにEuropeとCanadaでリリースされたものです。ツアーは2年ほど続き、大盛況に終わったそうです。(アメリカを主戦場にしていないパターンのアーティストの活動の一例が垣間見れました。なるほど・・)

このタイトル・トラック、随所にDavid Fosterの特徴が絶妙にブレンドされていると言ったらいいのか、はたまた彼自身が持つ独特の雰囲気をDavidが巧妙にアレンジしたと見たほうがいいのか悩みますがサビでコーラスを効果的に使い、一気に盛り上がる技はDavidが得意にしている手法の一つですね。ピアノの使い方もニンマリとさせられますね。その他R&B色のある#2“Shout out Loud”、とってもキレイな歌詞と暖かいメロディが印象的な#4“Blue Bird”、ホーンセクションを導入し、ライブでも盛り上がりを見せるだろうR&Rナンバー#6“Heaven Or Hell”、おそらくこの辺が彼の真骨頂なのだろう大陸的な広がりを持つ#7“For Adam’s Sake”、風景と心情が織り込まれたような美しいメロディ、その沈み込むようなピアニズムと繊細なサウンドが特徴で日本のファンも多いピアニスト、アンドレ・ギャニオン(Andre Gagnon)とのコラボ#11“Am I Wrong”などがオススメか。

何だか彼の声って『若いWarren Wiebe』的な感じに聴こえて心地良かったんですが、いかがでしょう?
最新のアルバムは予想通り(?)カントリー方面が若干強めななかなか良い仕上がりであることも付け加えておきます。

◆HP: http://www.rochvoisine.com


I'll Always Be There (English Version)