THRU TRAFFIC

東京より帰仙いたしました。今回は東京にいながら仙台の仕事にも携わる、さらに外部の方のお世話も自分の仕事と平行して行わなければいかなかったということで、今までで最も過酷な東京出張となってしまいました。帰ってからも仕事が山済み・・と言っておきながらもこれを書いている自分は何なんだろう・・・。仕事しなきゃな。。。

猟盤?出来る訳がないじゃない・・と言っておきましょう。

【本日の一枚】

東北新幹線 / THRU TRAFFIC (1982)

THRU TRAFFIC

〜淡い回帰〜

山下達郎竹内まりやのレコーディング・セッションやツアーなどでも活躍した山川恵津子と鳴海寛による男女ユニット、東北新幹線の82年発表のアルバム。 実は最近までcd化されていることに気づかずにのうのうと過ごしていた訳でありまして、何ともお恥ずかしい限りです。ヤフオクなんかでは5桁が当たり前という感じでしたので、端からアナログでの購入は考えもしてなかった分、嬉しい見落としでありました。浮遊感溢れるフリー・ソウル/AORは、その手のファンを100%虜にすることは間違いありません。

淡い色彩のジャケットとVo.の声質(特に鳴海さんの)から、それらを眺めながら静かに聴き入りたい・・そんな気にさせられる楽曲は、どちらかというと個人的には「夕暮れ」が似合うCITY POPという気持で聴いております。
あの時代でしか感じることが出来ないある種の「爽やかさ」そして「ほろ苦さ」・・・そんなものがギュッと凝縮されたようなメロディはより一層私の酒量を増やしたのでした(笑)。

“September Valentine”“Spell”なんかが付箋のように収録されているところもニクイ「演出」であり、いいアクセントになってますね。(“月に寄りそって”なんかはそのせいか、一層艶っぽく感じます)東北新幹線というネーミングも今思うとナカナカという気にさせられます。

当時セールス的に成功するはずもなく、時代の波にそっと隠れるように埋れていた訳ですが、このような素晴らしい「音」が「癒し」をキーワードに何かと騒がれるようなこのささくれ立った時代にそっと再登場していることも何か偶然ではないような気がします。

なお、2曲目の<Up And Down>の途中03:55あたりで音切れがあるのですが、これ実は意図的なものであるそうです。確かにちょいと不自然かも。不良品のように聴こえませんか(笑)?それとデヴィッド・T・ウォーカー・フリークの鳴海寛のギター・プレイには注目したい要素がたくさん詰まっていますよ。

東北新幹線… 山川恵津子(Vo,Key)、鳴海寛(Vo,Key,EG)
参加ミュージシャン・・・
中西俊博(E.BlackWidow)、数原晋(Tp,Tb,F.Horn)、JakeH.Concepcion(WoodWinds)、衛藤幸雄(Fl)、八神純子(Cho)、和田夏代子(Cho)、Chrissy Faith(Cho)、羽田健太郎(Key)、後藤次利(EB)、高水健司(EB)、多田文信(EB)、真鍋進一(WB)、浜口茂外也(Per)、石井宏太郎(Per)、宮崎全弘(Dr)、市原康(Dr)、山木秀夫(Dr)、野村ガン(Dr)、助川宏(Prog)、中西グループ(Str)、加藤グループ(Str)、多グループ(Str)、マサグループ(Str)、鈴木グループ(Str)

【到着】

◆Chicago Poodle / Piano Roman
◆Rush Of Fools / Wonder Of The World
◆DOWNHERE / ENDING IS BEGINNING
◆BEN TANKARD / SONG OF SOLOMON