A Wise Man's Tragedy...

【本日の一枚】

Solomon’s Wish / A Wise Man’s Tragedy… (2000)

聞き漏らしCD第3弾。ナッシュビル・ベースのプロジェクトのようですが、2006年に“Something Called Hope”というアルバムをリリース後、どうやら実態は解体したようです。CCMファンにはよく名の知られたBrad O'Donnellのプロデュース、さらにはDove Award Winning SongwriterであるDon Kochも協力してのファースト・アルバム。Thanks ListにDino Elefanteの名があり、どんな関係かリサーチしたところ、Pumplin Records (DinoもSolo契約していた)のレーベル・メイトであったということで何らかのSuggestionやアドバイスがあったのかもしれません。
 さて、内容ですが、「シンプルであることへの驚き」というのをこれほど感じさせてくれるオープニングも珍しい#1“Stop Sign”から始まります。太いエレクトリックギターのトーンとアクースティックギターの絶妙なコンビネーション、さらにそれに絡み合うように変化するリズム隊、極めつけはコーラスワークの複雑さと美しさ!なんとも興味深い曲です。彼らの趣味趣向にはどうやらFunk的な要素も大きいらしいことも感じられます。その他、美しいアクースティック・ナンバー#2“Grand Scheme”(後半のストリングスも交えての盛り上がりは圧巻!)、仄々としたメロディの#3“Learning To Fly”、軽快なリズムと複雑なコーラスワークが見事な#4“Waterfall”、Pre Chorusからサビへの展開が見事な#6“So Help Me”、波のようなコーラスが穏やかでありかつ印象的な#8“The Wish”、個人的に凄く「弄りがい」がありそうな名曲#10“Ten Miles Wide”(しかしナイスなコーラスですねえ)などが収録されています。これだけのクオリティがあったバンドがレーベルの閉鎖にともなってインディ生活の継続を余儀なくされ、最終的にはその関係を解消してしまったというのは、何ともやり切れない感じがします。願わくは、発展的な解消であり、近い将来、別の形で現れてほしいなあと。

◆A Wise Man's Tragedyの試聴: http://www.emusic.com/album/A-Wise-man-s-Tragedy-A-Wise-man-s-Tragedy-MP3-Download/10589662.html

◆HP: 閉鎖されました。
MYSPACE: http://www.myspace.com/solomonswish