A Case Of Pop

【本日の一枚】Brett Raymond / A Case Of Pop (1998)

オハイオ州生まれ
8才の頃からクラシックとポピュラー音楽のピアノのレッスンをはじめ、ハイスクールではローカルのロックバンドに加わる。大学の作曲科を出、1982年から1984年の間にバンド「スーベニア」のメンバーとして2枚のシングルCDをCurb/MCA Recordから出す。1984年から1985年の間はソルトレーク市で作家、アレンジャー、スタジオミュージシャンそしてシンガーとして活躍する。
1986年に来日。CM、TV番組の音楽担当などで活躍。作品としては石川秀美本田恭章、堀内孝仁などへ曲の提供。そしてポカリスエット、ディズニーランド、日立エアコン、ニッサンステンザなどのCM作品がある。また同86年にはシックスティ/ニッポンフォノグラムからソロアルバム『オンリー・ラブ』(現在超激レア盤)を発売する。
1987年から現在に至りユタ州のバウンティフル(ソルト・レーク・シティの郊外)に住み作家、アレンジャー、プレイヤー、シンガーとしてABC、NBCCBS&FOX、Arts&Entertainment channel、Major League Baseball、Utah Jazz、FTD等多数のクライアントに作品を提供している。中でもABCの「Wide World of Sports」のタイトルテーマソングはモントリオールのCFCF12のテレビジョン・プロモでBPMEゴールドとシルバー・メダリオン賞を受賞。(追記:ゴスペル・ミュージックとの関わりも深く、数枚のアルバムをリリースしているらしい)
そしてDesert Books/Shadow Mountain labelから『Primarily For Grown-Ups』『Primarily For Christmas』『First Light-Scenes From The Restoration vol.1』『A Case of Pop』の4枚のアルバムが発売されている。
〜今は無きAOSIS RECORDSのBIOより(一部編集)

1998年のアルバム。これだけのクオリティをもったアルバムが何故にインディ・レーベルからしか出ていないのか非常に不思議です。タイトルが示すようにまさに「良質のPOP/AORの詰め合わせ」。捨て曲は見当たらず、中でも爽やかな#1“Angel’s Gonna Find You”やアーバンな雰囲気漂う#3“Through Your Eyes”(サビははっきりいってガッツ・ポーズものです)、かわいい歌詞が印象的な#5“Hurry Up, Heaven”、スタンダードナンバーの秀逸なカヴァー#7“Summertime”、Joseph Williams参加の#8“She Loves Me”、虚無な心が晴れ、ちょっとした一つのことが全てを変えるというポジティブな歌詞が素敵な#9“Everything’s New”、そしてJay Graydonの“Airplay For The Planet”にも収録されている美しいバラード“When You Look In My Eyes”のセルフカヴァーが秀逸。彼の持ち味は何と言ってもこのような多彩で美しいメロディ・ラインに尽きると思います。02年に“Feel Like Rio”をリリースし、アントニオ・カルロス・ジョビンの曲に加えて彼自身のRIOを想うオリジナル・ナンバーも含む、ラテンフレーバーの効いた清涼感を演出したり、The Brett Raymond Imitation Jazz Trioの名義でChristmas Mini Albumをリリースしたり(現在注文中)はしてるのですが、現在の様子ははっきりしません。これだけの力量がある人ですので、アメリカ本土ではどこかの分野で活躍してるんだとは思いますが。どなたか現在の状況をご存知の方いらっしゃいましたらぜひご一報を!
ちなみにこの「A Case Of Pop 」アルバム、廃盤なのですが、中古盤をまめに探していると未使用盤を安く売っている方、結構いますよ(アメリカ本土で)。私もその方法でほとんど捨て値同然の値段でGETできました(笑)。

◆HP: http://www.brettraymond.com

【追記】

Jon McLaughlinのNEW SINGLEが出ました。“Beating My Heart”という題名のキャッチー、かつダンサブルなアップテンポの曲です。1stでのJonのイメージを覆す勢いを持った曲ですね。これが吉と出るか凶と出るか・・。
MYSPACE: http://www.myspace.com/jonmclaughlin