EMPITIED OUT
【本日の一枚】PAUL THE / EMPTIED OUT (2007)
自らがWorship Leader であり、PastorであるCCM Musicianというのは結構多いですが、大学で教えてる人ってどのくらいいるでしょう?彼はAzusa Pacific Universityにて非常勤講師としても活躍中なんです。もっともその教育を通して、将来の神職に携わるだろう若者を育てることに役立ちたいというのが目的のようですが。何と本日ライブを行うようです。入場料はもちろんタダ・・。いいなあ。
そんな彼のCCM/AORアルバムがこれ、”EMPTIED OUT”です。
カリフォルニア州CHINOベースの彼のこのアルバムのテーマは複数あり、その一つは「神への理解は個々によるものだけではなく、まわりのみんなと一緒とでも行われるべきだ」ということのようです。何曲かの歌詞の中で、代名詞の”I”や”me”がそれに続くコーラスでは”We”や”us”に代えられていることからもそれが窺えますね。
楽曲に目を移すと・・。
#1“Emptied Out”・・・オープニングを飾るアルバム・タイトル曲。ちょいと平凡か。
#2“Rescue Me!”・・・私の好きなパターンです、ハイ。Chris TomlinやSCCなんかが好きな人には絶対的にオススメしたい一曲です。
#3“Our Help”・・・ピアノのジャズ的なコードが時折聴かれるが、それがアクセントとなって全体をだらけさせない要因となっています。よくある曲調・メロディですが、このピアノに救われている気がします。
#4“Why Should I Fear”・・・Doobie的なギターリフに導かれるメロディはややオーガニックなイメージも。展開の途中からの爽やかさを醸しだすコード進行が見事。
#5“You Will Save”・・・これも好きなパターン。FUNKYな軽やかなリズム・パターンに乗るおだやかに盛り上がるメロディはPAUL自身の落ち着いた声質のせいもあり、カッチリとした印象を受けます。間奏のジャズ的要素の強いピアノ・ソロもかっこいい。
#9“Ruach”・・・”Ruach”という言葉は元々はヘブライ語から来ている言葉で”wind", "breath" , "air"を表すそう。風に乗ったような幻想的な揺らめきが体感できそうな楽曲。個人的にはアレンジにもっと気を配ればもっと良い曲になったような・・そんな気もする曲。
#10“The Cross”・・・アルバムを閉じるのは美しいピアノ・バラード。アルバムを閉じるのには最適な選曲ですね。
インディ・アーティストとしてはなかなかのクオリティを持つ、このアルバム。CHRIS TOMLIN, SCC, CALEB ROWDENなどのアルバムに見られる流れが好きな人にはもってこい!という感じがします。
◆HP: http://www.paulthe.com
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