Everman

 ご無沙汰しております。またまた少し良くなっております。お医者さんに2件かかっているのですが、1件のお医者さんは「もう80%OKだよ」とおっしゃってます。私的にはようやく折り返し地点かなあという感触です。焦らず気楽に過ごしております。

 【本日の一枚】Everman / S.T. (2003)
Everman

 テキサス州の小さな町(Destination Knownなど非常に有能なミュージシャンを輩出するFort Worthの近く)の名前がついたCCM/POP/Acoustic Bandの2003年唯一の作品。バンドのルーツはそのテキサスと香港である。バンド創設者のBrad Milesはstudent ministerであり、Vocalist。もう一人のMarcus Yoarsはギタリスト。この二人が全く異なる理由でナッシュビルへ移り住みそこで「音楽」を通じて一つになったのが始まり。ここに生粋のTexansであるGlen Kimberlin(Bs.)とChris Brush(Dr.)が参加しEvermanが誕生した。Big Daddy Weave, Third Day, Mercy Meあたりにも通じるダイナミックさと繊細さ、そしてキャッチーなメロディを兼ね揃えたRoots Rockがベース。

一聴した限りでは「これがEvermanだ!」という確固としたアイデンティティーのようなものは感じられないのだが、デビューアルバムのクオリティという側面でとらえると、限りなく高いレベルであることが理解できる。Bradの声質はちょっとハスキー/情熱的な歌いまわしで好き嫌いの分かれるところかもしれないが(私はツボです)、①〜⑤の楽曲の充実度はもちろんのこと、⑥Still Waitingはガッツポーズ必至の爽やかな名曲。サビで半音下がる展開なんかは、もう一つガッツポーズが必要かも(笑)?ここから⑦以降の流れも若干おとなしめではあるが絶品。歌詞は日常生活におけるあらゆる出来事を扱っている。
例えば・・
○Celebrating transforming grace ("Changing Me")
○Struggling with rejection ("Believe")
○Hurting through divorce from a child's perspective ("Still Waiting")
○Anticipating the birth of a daughter ("December")
○Praising God for who He is ("You Are")
○Dealing with grief in the senseless death of a dear friend ("I Will Remember") (バンドメンバー談)などである。

「音楽を通じた祈り」をとても大切にしており、チャートをにぎやかにしたり、人気が出ることは二の次であり、コンサートで訪れた教会での高校生の祈りや若い司祭との会話、ホテルでの疲れきったクラークとの会話の中に「神」を見、それを音楽に投影しています。こんなすばらしいバンドが一枚限りとは・・何とももったいない限りです。

【到着】
◆George Velvet / In Hysteria
◆Russell Hitchcock / S.T.
◆Whitty Whitesell & the Life Parade