Tribute to Jeff

Tribute to Jeff Porcaro

 どうにも仕事がはかどらない。なぜに家に帰ってまでしなければならんのか(怒)。水曜日は一週間の中で一番ハードな日であるのでちょっとお疲れモードである。腰の状態もイマイチな感じが続いております。そんな中で松坂がウン十億円という気前のいい話をきかせてくれたり、Windows Vistaの起動音がロバート・フリップ絡みだなんてきいたり、はたまた南アフリカでは同姓婚を認める法案が可決されたりしているのをきいたりと意識がいろんな方向に飛んでしまっている。別に360度全てにアンテナを張り巡らしてる訳ではないのだが・・。

 【本日の一枚】はTribute物で何かないかな?と考えたときにふとひらめいた一枚である。David Garfield and FriendsのTRIBUTE TO JEFFである。素晴らしいミュージシャンへのトリビュート・アルバムはそれこそ星の数ほどあるように思える。とても素晴らしい構成・選曲のものもあれば、逆にどんな基準で選んだの?というものもあるし、ほぼ完璧な人選・選曲なのに・・なんで君がこの曲を・・・なんてパターンもある。そんな中でプロデューサーであるデビット・ガーフィールドの創り上げたこの偉大なTOTOのメンバーであったジェフ・ポーカロへのトリビュートアルバムは、本当にジェフ自身のことを考えながら作られたことが我々リスナーにも伝わるようなアルバムである。セッション・マンとして活躍していた70年代のスティーリー・ダンボズ・スキャッグスとの関わりから彼が賞賛して止まなかったアーティストや家族のことまでしっかりと考えられて作られている。一曲ずつ見てみよう。

 

1.E MINOR SHUFFLE・・・David Paichのペンによる曲。もともとはジェイムス・ニュートン・ハワードのダイレクト・カッティング・アルバムに収められていた作品。
 2.LET'S STAY TOGETHER・・・ジェフの好みであるモータウンサウンド反映させたのだろう選曲。リード・ボーカルをやはり彼と関係の深いマイケル・マクドナルドがとる。
 3.TWENTY ONE DRUM SALUTE・・・父親の作曲。
 4.LOWDOWN・・・Boz ScaggsDavid Paichの作。グラミーも取った70年代中期の大ヒットナンバーですね。TOTOのTale Of A Manの元ネタなどとも言われてますがどうなんでしょう?
 5.If Six was Nine・・・ご存知JIMI HENDRIXの作品。Gr.はEdward Van HalenMichael LAndau、Dr.がSimon Phillips。Simonがこの曲のドラム・ソロを録っているとき、何度か明かりが明滅したそうな。。。。。
 6.BAG'S GROOVE・・・ジェフはこの曲でドラムの叩き方を覚えたそうな。彼が聴いたのはマイルス・バージョンだったらしいが・・。
 7.My Hearts Wants To Know・・・Chicago関連のJason Scheff,Bill Champlinに加え、Joseph WilliamsやJay Graydonというまさに涎物の人物が集まったジェフのために書き下ろされた曲。Brandon FieldsのAlto Saxがとても良いアクセントになっている完全無欠のAORソング。名曲です。
 8.It Takes A lot To Laugh, It Takes A Train To Cry・・・Bozの選曲。
 9.Babylon Sisters・・・ジェフの好きだった作品の一つ。冒頭に"This is Bernard Purdie."というJeffの声が。ロザーナのグルーブ感は彼からの影響であることは有名。
10.Stuffy・・・・David Garfieldの作。
11.Jeff's Strut・・・Steve GaddがDr.、Larry CarltonがGr.
12.Big Bone・・・Steve LukatherがGr.、Mike PorcaroがBs.、Gregg BissonetteがDr.。
13.Long Time No Groove・・・2分ほどの美しい曲。最後をしめるにふさわしい。

私はDr.専門ではなかったし、今も違うので詳しく分析することはできないが、ここにある「友人たち」のグルーブは紛れもない本物であり、しかもそれを自分達の音として演奏している。死後いろいろな形で後続の人達に影響を与える人は多いが、こんな風に一流どころのアーティストが多く集まって、1曲1曲深く考えられた作品を作られたJeffはどんな人間だったのだろうと思わずにはいられない。自分と重ねて考えるには少し偉大すぎる人間だけど、どんな考え方をし、どんな音楽に接し、どんな人生の歩み方をしたのか。。。もう少し詳しく調べてみたくなった。