2nd Vision

2nd VISION
 【本日の一枚】はJOHN ETHERIDGE AND RIC SANDERS 2ND VISION。 
Soft MachineのGr.とVln.(この人はEx Fairport Conventionでもある)が組んだプロジェクト。唯一の作品。「フュージョン?」と言ってもよい部分も多々あるジャズロックです。彼等二人(John Etheridge と Ric Saunders)が残したSoft Machineの超絶的技巧を堪能できる名盤は 「ARRIVE & WELL 」ですが、プロジェクトということで(?)肩の荷がおりてるのか、決して派手ではないけども、アグレッシブでハイテンションな演奏が聴けます。ソフトでミステリアスなチャイムとシンセサイザーに導かれて始まるドラマティックな①「Ice Bells」は伸びやかで叙情的なサンダースのエレクトリック・ヴァイオリンが聴き所。その後、一転してスピーディーなリズムにトラディショナルなメロディにのせたJAZZROCKが展開されます(②Dancing Circle この曲が一番のオススメかも?)。その他コミカルなリズムにさりげなく乗る天に昇るような叙情的なGr.とE. Vln.が堪能できる④やラテンのリズムをうまく取り入れた⑦、このアルバム一の美を誇るだろう、VlnとPianoによる小品⑥がうまく配置され、アルバム全体の緩急を整えている気がします。気取らずにさらっと、でも聴き流せない強さを持つ素敵なアルバムだと思います。余談ですが、このアルバムジャケット、とてもかわいいデザインなんですけど、サイモン・フィンの『Pass The Distance』(1970年)と似ていません?(音楽性は全く異なりますが・・)

◆サイモン・フィンのアルバムはこちら
Pass the Distance
 ね?似てるでしょう?