In This Moment

 めっきり寒くなってきました。もう10月ですものね。時の過ぎるのは時としてとても早く、ふと気がつくと自分が全く別の環境にいることがあります。そんなとき少し時間をとって「振り返り」をすればいいのかもしれないのだが、なんせ「迷ったらGO」の人なので、明日の風はどこ吹く風とばかりに、学習能力のなさを痛感しつつやはり同じことを繰り返しているようです。もう2ヶ月もしないうちに初雪が見られるんでしょうねえ。(となんだかおセンチになってしまいましたが・・。)
 【本日の一枚】はKyle Zehrの2005年発表の唯一の作品、In This Momentです。CCMシンガーである彼に関しての情報は非常に少なく、私は確かペコさんのHPで知ったんじゃなかったかと思います。優しさを纏った声がはねるビートに乗り、徐々に盛り上がりを見せる①で大抵のCCMファンは涙の海に溺れるでしょう。(笑)一つ一つのパートがとても丁寧でCCM全体が持つ「人間の暖かみ」を感じさせるような「生の感触」が伝わり、彼の声質のせいもあるのでしょうが、決して飛び出さず、決して気負わず淡々と、かつ自然に連ねていっただろうメロディがとてもとても好印象に映ります。中盤以降はしっとりとしたアクースティック主体の曲が大半ですが、全く飽きることなく聴き通せます。こんな秋の夜長にぴったりなアルバムではないでしょうか?

【到着】
 打ち砕かれた昏睡(コーマ)
◆ジョン・ダーントン/打ち砕かれた昏睡
 もっか彼の最新作のよう。前2作を最近読了したばかりだが、長編を一気に読ませる著者のテクニックと幅広い知識、そしてプロットの確かさ、鋭さ、楽しさは一読の価値あり。
 

【内容】ロッククライマーが取り落とした鋭利な登山器具は、ハイキング中の少年タイラーの脳天を直撃した!妻に先立たれタイラーを一人育ててきた父スコットは病院に急行する。だがタイラーは深い昏睡状態に陥り、担当になったカリスマ神経外科医は、まだ動物実験でしか例のない特殊な脳手術への同意をスコットに強く迫るのだった。愛息を名声欲に溺れた医師の犠牲にはしたくはない。だが、他に手だてはなく、手術は決行された。スコットは祈るような気持ちで息子を見守るが、「霊魂」を信ずる狂った男の黒い影が、手術を危険極まりない混沌へと導くことに―。

奇人たちの晩餐会
奇人たちの晩餐会
「奇」をてらったり下品なアプローチとは対極を成す、的確にかつ巧妙な形で笑いのツボを刺激してくる。まさに笑いのジェットコースター(なんのこっちゃ?)フランス映画やヨーロッパ映画に好みがあわない人でもこれはいけるのでは?久々に正統派の「バカ」映画を見た気がする。出演者同士の絶妙な掛け合いがこの映画の全て。名作!

【内容】出版社の社長ピエールが、毎週水曜日に開いている一風変わった晩餐会。それは、誰もが認める奇人たちを連れてきては、その‘変態ぶり’を競わせるというものだった。