Gambler

Gambler

 市内のとある中古レコード屋が閉店するというので全品半額セールを行っているという話を耳にしたのが最近。行ってまいりました。。店内には30人ほどの「お子ちゃま」の群れ。。。正直「ウザかった」がショウガナイ、気にせず猟盤をしていたところ、こんな声が耳に入った。
Scene 1: Ozzy Osbourneの棚を見ながら
・少年A(ギター小僧):Ozzyって聴いたことないんだよなあ。
・少年B(普通の少年):俺も俺も!
(Live & Loudを見ながら)
・A         :Ozzyって武道館でLiveやったの?(おい!どこ見て言ってるんだよ!それはLive at Budokanやろ?)
・B         :うん、そうみたいだね。(ってつっこめよ、お前も!)
・A         :俺さ、Blizzard of Neroだっけ?あれ聴きたいな。(??????)
・B         :うん、俺も。(Ozzじゃあああああ!)
・A         :邦題「月に吠える」だっけ?(???????)
・B         :うん、そうそう。(それはBark At The Moon!)
とまあ、終始こんな調子で買うでもなく、のろのろと棚を移動している。面白いから尾行してみた。
Scene 2: Dokkenの棚にて
・A         :俺、ジョージ・リンチ好きなんだよなあ。
・B         :誰、それ?(お前!知らんのか??)
・A         :DokkenのVo.だよ。(!)
・B         :ふ〜ん。(もしも〜し。なぜDokkenという名前なんですか〜、って納得するな、お前も!)

と、こんな感じで、見事に期待を裏切らないウンチク語りが炸裂しており、猟盤どころではなくなっていた。
実際の猟盤はもう粗方掘り尽くされており、ろくなものが落ちてなかったのだが、このような少年達に買われていったのかなと内心複雑な心境を抱えたとともに、後学のためには!とお父さんのような心境をも抱えたのであった。チャンチャン!

 ということで【本日の一枚】は先ごろ出たばかりのAphasiaの「Gambler」。やっと到着し、何度か聴いてみた。初期(1st)収録の曲が一曲、ほとんどアレンジも同じ状態で収録されていたのだが、やはりいい!その他1980年代フィーリング溢れる華麗でスリリングでメロディアスな粒ぞろいの楽曲はバンドの現在の安定状態(サポートメンバーが2人もいるのですが・・)を物語っているような気がする。このご時世にこれだけ素直でストレートなメロディアス・ハード(日本版)をやっているバンドってそうはいないんじゃないのかな。そういう意味でも貴重なバンドだと思います。Gr.の彼女はテクニック的には普通だし(私もいちお元ギタリストなので)目を見張る情感が篭っているという訳でもないが、不思議と愛着の沸くフレーズやリフを「書ける」能力があるのは高く評価したい。(あくまでも個人的な意見ですのであしからず)ただ、何曲か「ガールズ・ロック・バンド」にのみ許されるようなダンサブルな楽曲が収録されている部分がHR/HMファン層内でどれだけ受け入れられるかという分かれ目になりそうな気がする。

【購入&到着】
◆Robin Hitchcock / Moss Elixir
◆Aphasia / Gambler
◆T'pau / Rage・・・Td君、Vo.の声はイマイチ気に入らんかったけど。。悪くないよ、これ。
◆Bebo Norman / Try
◆Bebo Norman / Big Blue Sky
◆Mammoth / Collection
◆Giant / Last Of The Runaways など。