Nick Fry


 まだ雨である。いつになったら梅雨明けになるのだろう。各地で大雨の被害が続いているニュースが連日流れている。我が家も小山に隣接しており、人事ではなく聞いているのだが。とにもかくにも一刻も早くこの忌々しい梅雨(湿気と読む)が終わって欲しい。
 ということで【本日の一枚】はNick FryのChasing Ghosts (EP)である。EPなので全6曲(うち一曲はボーナス・トラック)。
 これが彼のデビュー作であるが、キャリアはすでに10年選手とのこと。昨年結婚をし、曲調にも幅の広がりがあったそうな。ピアノが印象的なちょっとBen Foldsっぽい①にはじまり、CCMファンならば(特にChris TomlinやSteven Curtis Chapmanあたりがお気に入りであれば)ミゾオチにカウンターが決まったようなストレートな爽快感が感じられるだろう②(始まりはちょっぴりDon Henley⇒td氏)、ドラマティックな⑤など聴き所も多い。声の質も私好みで(もうちょっとパンチが効いていると尚良いんだけどなあ)、多くのジャンルの影響が見て取れるが、全体的にアクースティックベースで脂っこくなく、すっきりとした透明感に満ちたアメリカン・ロックが全編を占めている。来年にはfull-lengthのアルバムが予定されているそうなので、ちょっと楽しみである。

 Nick Fry HP: http://www.nickfry.com