Vanishing America

　サッカーの中田が突然の引退表明。私はサッカーに関してはほとんど興味・関心を抱かない人間なのだが、彼には非常に惹かれる部分が多々あった。例えば彼の語学センス。イタリア語のみならず英語も堪能で、少なくともその面では他のサッカー選手に大きく差をつけていたように思う。まあ、元々サッカーに関しては無知同然なのでこの辺でやめておくが、今回のこの引退、どんな訳があるのだろうか？まだ詳しい情報を見ていないのでなんとも言えないがある種の「潔さ」を感じるのは私だけでしょうか？
　【本日の一枚】は【隠居/引退→復帰】。Joshua KadisonのVanishing Americaです。ドイツのEMIから出ているのでナカナカお目にかかりにくいアルバムではあります。Joshuaというと、ウェディング・ソングの定番になっているBeautiful In My Eyesや女優のSarah Jessica Parkerとの別れを歌ったJessieなどでよく知られていますよね。彼の通常盤でいう、３枚目がこのVanishing Americaです。（自主制作盤を他に２枚、デモ盤を２枚出している）
　１２歳でピアノを弾き始め、Cole Porterなどの影響を受けながら成長、一つの歌に一つの何気ない街の一コマ物語が登場する独特の曲は一聴しただけでJoshuaと分かる特徴を兼ね備えています。人によっては様々な例えがなされているようですが、私は「Tom　Waitsが速度早めに移動しながらホウボウの人々との物語を紡ぎ出し、そこにBruce Springsteenが時に登場したり、CarpentersやElton Johnが登場したりする」印象を受けます。（何のこっちゃ？）彼は一度シーンから姿を消し、クラシックやジャズを勉強していた（この間に２枚目や自主制作盤が出された）らしいが、その後ドイツに渡りこのVanishing Americaを発表しています。現在はどうやらアメリカに戻り、曲作り（レーベル探し？）をしているようです。最後のネイティブアメリカンのサウンドヒーラーに学んだ経験もある彼の音はわれわれの心を上手に適度に癒してくれます。
　さて、このアルバムにも前記の曲に負けず劣らずの曲が満載です。例えばI Believe in You。

Sometimes I wish this world was an easier place.
And when I see those tears falling from your face
I pray, little angel, don't give up on yourself.
Don't let nothin' get you down.
Just keep on reaching for your higher ground.

If you could only see yourself through my eyes,
If I could only help you to realize that there's a light inside of you,
I can see it shinin' all around.
Just keep on reaching for your higher ground.

'cause I believe in you sure as a smile lights up a child's face.
I believe in you sure as the stars do shine in velvet space.
I believe in you sure as the morning sun kisses the sky.
I believe in you. With every beat of my heart hear me testify.
I believe, I believe, I believe, I believe, I believe, yes, I believe in you.

　なんて歌詞書けませんよ、普通。この曲のメロディがまた絶品。メロディ重視の方にはぜひとも聴いてもらいたいです。（あくまで私見ですが・・。）

　Joshua Kadison HP: http://www.joshuakadison.com/
　　　　　　　・・・こちらで自主制作盤とデモ盤の音源やジャケ写真が手に入ります。

Joshua Kadison Discography
◆Painted Desert Serenade

◆Delilah Blue

◆Premium Gold Collection