In Extremis

In Extremis

 少しのことで疲労が伴うのは年のせいなのか、はたまた運動不足が原因なのか。最近は本当に「お疲れモード」全開である。少し緊張感ある生活を心がけたいのだが、なかなか体がついていかない・・まあ生まれながらの「怠け者」ですし・・。
 
 ということで本日のテーマは【緊張感】。日本ではあまり人気がないように思えるレコメン系、しかもアメリカのレコメン系の代表ともいえるバンドTHINKING PLAGUEのIN EXTREMISです。レコメン系というと「あー、あのチンドン屋みたいな音楽か?」とか「訳わからん」という声を聞くことがあるのですが、そんな人にこそ、このアルバムを聞いていただきたい。不協和音やどこに飛んでいくか分からない曲展開はレコメン系の特徴であるが、その中にあってこのバンドの計算されつくした感のある楽曲の質の高さ、チェンバー系にも通ずる管楽器/打楽器とキーボード群の織り成す追撃型メロディの波(これが爽快というか渇が入る!)は一聴の価値があると思います。私も今ではCCMやAORなどがメインの「メロディ至上主義者」ですが、レコメン系の音を聴くときは「メロディを追う」というよりは「メロディがなさそうであるのを確認する」というか、いやもっと体で感じているような不思議な感覚を覚えます。このアルバムから参加のデボラ・ペリーもいい味を出しております。曲によってはサムラ・ママス・マンナのちょっとふざけた大道芸風サウンド5uu'sのHunger's Teeth(まあこのバンドは仲間同然ですが)を思わせる部分、さらにはユニヴェル・ゼロを想起させる不気味なフレーズも登場し、その様はまさに「メロディのごった煮」。それが一つの曲/アルバムを構築しているのだから、ものすごい「緊張感」漂うアルバムとなっております。最後まで一気に聴き通せますよ。私にとってはこれも「良い」音楽です。

【追記】
気に入った方は下記のアーティストもぜひぜひ!
◆5uu's / Hunger's Teeth Hungers' Teeth
◆U Totem / S.T. U Totem
◆The (EC) Nudes / Vanishing Point Vanishing Point

                   などなど・・。