45th Parallel


45th Parallel
 
 五月も最終日となりました。 
 会議の席で眠った経験がある人はたくさんいると思うのだが、その際、頭がローリング(ぐるんぐるん回っている状態)している人を客観的に見るのは結構おもしろい。また、自身も経験があるが、寝ている最中に何と言うか、イメージ的に暗い穴の中に落ちていくような感覚を感じたとき、実際には椅子から落ちそうになっていたり、肘をくずしていたりするものである。今日はそのような人を午前も午後もたくさん拝見することができた日であった。そして最終的には自分が出張先で同じことをしていたのであった。
 【本日の一枚】
 リラックスということをテーマに選んでみたのが、OREGONの45th Parallelである。89年の作品。シタールや12弦ギター、オーボエ、サックスなどの音がミックスした独特のうねりが彼らの特徴であるが、どちらかというと静かな印象を受ける曲が大半ではないだろうか。彼らは作品ごとにいろいろな楽器を用いてマルチな才能をみせているが、この作品においても従来からの音に加え、地味ながらも耳につくシンセサイザーのさりげない使い方にはセンスの良さ、才能を感じる。彼らの音楽的支柱はインプロビゼーションにあると思うが、そこには彼ら独自の「メロディ」が必ず存在している。フリーなんだけどもつかまりどころがあるフリーというか・・、逆の言い方をすると一聴してOREGONと分かる「音」がリズムにおいてもメロディにおいても自由に空間を飛んでいるというか・・。まあ、良く分からない解釈だが、彼らの音楽にはジャンルによる区別がナンセンスであり、そこが私が彼らのことが好きな理由の一つでもある。メンバーには私の好きなTrilok Gurtuも参加している。

【到着】
奇談 プレミアム・エディション
奇談 プレミアム・エディション

藤澤恵麻阿部寛出演。諸星大二郎の傑作「生命の木」の完全映画化。若干がっかりした描写もあったが、神戸 浩さんが出演していたのがうれしかった。

STINGRAY / Rain
レイン・・・まだ未聴