Promising promises

【本日の一枚】

JON McLAUGHLIN / PROMISING PROMISES (2012)


This is only happening in my mind.

レーベルを変えての新譜。Islandからインディレーベルへの再移籍は物議を醸しそう。

一聴して彼と分かる独特のメロディはすでに確立され、今回もpiano-drivenな楽曲が目立つ。

キャッチーな魅力満載のタイトル曲#1、ピアノはそのままに若干テンポを落とし、それにハンドクラップとギターが加わった品のあるメロディの#2“You Never Know”、Sara BreillesとのDuetである#3“Summer Is Over”。ちょっと地味な感じもあるが、二人の声質の相性は抜群。長年一緒にいたカップルの別れを歌っているのも興味深い。プロモは必見。この二人でアルバム作って欲しいと思うのは私だけ?続く#4“The Atmosphere”はメロディにちょっとした捻りのある佳曲。アップビートに迫るポップソング#5“What I Want”は人生を自由に生きるというトピックを存分に歌い上げる。#6“I Will Follow You”は新たなウェディングソングの誕生といった感じ。The Voice Season 1のfinalistのXenia Martinezとのduet#7“Maybe It's Over”はSaraとの#3と比較するとそれほどインパクトのある楽曲とは言えないのだが、楽曲のどことなくアンニュイな感じにぴったりのXeniaの声質はまさに選択正解といった感じ。#8“If Only I”の歌詞の主人公の心の葛藤はとても瑞々しく我々の心に迫る。しっとりと落ち着いた秀曲。#9“Falling”はリズムとピアノのコンビネーションが抜群。彼お得意の劇的さはこの曲のメロディにも十二分に生かされている。アップテンポな#10“Without You Now”はそのリズムが叩き出す爽快さに心奪われがちだが、男性諸氏なら一度は経験のある心の動き、行動(それが良い悪いはこの場合抜きにして)の鬱蒼さにも注目したい。#11“My Girl Tonight”はJonの声質の特徴を最大限生かし切り、繊細さをギュッと詰め込んだようなちょっとおセンチな楽曲。バンジョー・ギター・そして彼のトレードマークであるピアノをバックに静かなるコーラスが特徴的な#12“These Crazy Times”で締めくくる。

あえてインディを再度選択した理由が楽曲を何度も聴いた今、分かるような気がする。彼の飽くなき挑戦は未だ進行中ということなのだろう。やはりデビュー前からの自分の目に狂いはなかった。素晴らしいアーティストである。
Highly Recommended !!

Official Website: http://jonmcl.com/

Summer Is Over (Feat. Sara Bareilles)

Promising Promises