Break The Spell
【本日の一枚】
本国アメリカでは昨年１１月、日本ではつい最近発売された３枚目。
常にチェックしているｱｰﾃｨｽﾄではないのだが、何故か新譜が出そうな頃に思い出しチェックする。そして新譜購入。
非常によく練られた感のあるアルバムであり、間違いなく再びチャートをある程度は賑わせるのは目に見えている。もはや「アメリカンアイドル05セミファイナリスト」なんて称号は音に触れる以前の気持ちのクオリティを下げる役割しか果たさない。１stの出来がかなり良かったんで、どんどんレベルが落ちているように感じている諸氏も多くいるようだが、このレベルを保つことの難しさを果たしてどの程度ご理解されているのか・・・。そこも踏まえてのレベルダウンという判断なら理解できるが。・・・まあ、いいか。
まるで2ndでの方向性をここで結実させようとするかのようなオープニングの#1“Renegade”の爆発力にｶﾞﾂﾝとやられ、続くドラマティックな#2“Crawling Back To You”にスムーズに継承されたダイナミクスさに敬礼、#4“Start Of Something Good”なんかはLonestarあたりが得意そうないかにも路線のアメリカン・ロックであり、パターン通りのメロディであるのだが、そのメロディに独特の「艶」があるのはやはり強い。
#6“Break The Spell”から#7“We're Not Gonna Fall”へのミディアム・テンポ同士の橋渡しは、若い人にはフックが足りないように感じるのだろうか？非常に良く考えられた曲順だと思うのだが。
また#8“Gone Too Soon”や#10“Rescue Me”の叙情感たっぷりなメロディにはキラーチューンにはないじわじわ感がたっぷり詰まっているし、#11“Louder Than Ever”のように最近にしては珍しいGuitar Drivenな通称「ｺﾞｷｹﾞﾝな」曲には近年には珍しいどきどき感を感じられる。ラストの#12“Spaceship”はキャッチーな佳曲。個人的には一番のオススメ。
ぜひ各自の耳でご判断を。
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