Keenyo

【本日の一枚】

MARK McMILLEN / KEENYO (2010)

(Complete Studio Album)


All This Transpires

昨年ライブ会場のみでリリースされていたPreview盤の完全盤が登場。
ようやく聴けた。

Preview盤(9曲)と比較すると当たり前のことだが曲数が増え、曲順も異なっている。(12曲)Bobby Caldwellのツアー仲間や以前一緒に仕事した人たちも参加している。

Smooth Jazz、AOR、R&B、ラテンなどの要素をうまく昇華させた独自の世界が広がり、1st・2ndに負けないクオリティを保っている。
アルバムの完成前に亡くなった父親に捧げられている。

Website: http://www.markmcmillen.com/

Mark McMillen: Keenyo


【到着】

Joy And The Boy: Paradise
Joy And The Boy: Soaking Wet
Gavin Atkins: A Lover

○ JOY AND THE BOY / Paradise (2004)
○ JOY AND THE BOY / Soaking Wet (2007) ・・・Singer/Songwriter Joy Draglandと Musician/Producer Leo Sidran.のDuo。LeoとJoyは2000年にウィスコンシン州マディソンのジャズ・シーンで知り合い、間もなくコンビを組むようになった。2000年10月には30000人の観客の前でのパフォーマンスも経験している。しかもこれがこのDuoのファースト・パフォーマンスだったというから驚きである。Joyはjazzやsoul musicを受け入れる前はfolk, gospel , country musicに傾倒していたらしい。対するLeo は幼少期よりjazz や
r&b に囲まれて生活しており(苗字から推測できるようにBen Sidranの息子)、後にFolkっぽい要素にも惹かれていったようだ。Joy Draglandは幼少時より歌い始めたのだが、その才能は彼女にcountry musicやgospelの魅力を教えた父親から受け継がれたものであるとのこと。最初はウィスコンシンのCoffee Shopで歌い始めたが、そこでSinger/Songwriterとしての資質を磨いたとのこと。また大学で文学を専攻していたことも歌詞を書く上での重要な要素となった。ドライな声質は私の大好きなRickie Lee Jonesなんかを彷彿させ、ますます楽曲を魅力あるものにしている。対するLeoは有名な父親を持つ環境で小さい時から作曲を始め、15歳までにはSteve Miller Bandのために曲を書き、レコーディングにまで参加している。さらには1st Solo Albumも出しているとの事。親の何とかでいい気になっている日本の二世タレントにもごくごく少数存在する才能のある人グループの人っぽい。『Paradise』はこのDuoのファースト。評判は良く、最初はヨーロッパでリリースされ、ファーストシングルになった"Let's Get It On"はスペインでTop 40 pop radio charts 入りした。2005にはLeoとJoyはNew Yorkに拠点を移し、2007年に2nd『Soaking Wet"』をリリース。日本にも何度か足を運んでいるという現状。
R&B、Lounge、Folkのフレーヴァーが見事に混じり合った極上のPop Songが堪能できる。Rickie Lee Jones, Norah Jones, Ben Sidran, Cardigans,なんかが好きなら迷わずGO!しかし、この声魅力的だな。
○ Squeeze / Spot The Difference (2010)・・・2007年のクリスとグレンのSqueeze名義の活動再開には狂喜乱舞だったのだが、ついにここまでやってきました!・・・とは素直には喜べない状況。昔の曲の完コピ集・・と考えていいのかな?新曲を作っているとの情報はどうなったんだろう・・この後出てくる新曲を含むアルバムの前座的アルバムだといいのだが。タイトルも含めてなんだがArtistの自己満足型アルバムの典型のような気がしてならない。こういうアルバムを求めるのはごく小数のマニアの方々ではないだろうか?
○ Bet,e and Stef / Day By Day (2002) ・・・モントリオール・ベースのボサノヴァDuoの2nd。オリジナル5曲とカヴァー7曲。(うち2曲はBonus)
○ GAVIN ATKINS / A Lover’s Odyssey (2008) ・・・オーストラリア・ベースのSinger/Songwriterの1st(?)。“Donovan and Cohen meet James Taylor”と評されるような音。温かい声質もこのジャンルにピッタリ。アルバム・カヴァーも歌詞内容との相乗効果を生んでいる。
○ AL JARDINE / A Postcard From California (2010)・・・Beach Boysの彼のSolo。まずGuest Musicianが凄い。Brian Wilson, Carl Wilson, Mike Loveは分かるとして、David Crosby, Neil Young, Stephen Stills, Bruce Johnston, Steve Miller, David Marks, Glen Campbell, Norton Buffalo, Gerry Beckley などなどがズラリ。どんなに年月が過ぎようと変わらないウェストコーストの風を感じるようなタイトル曲(Glenn Campbellの“Rhinestone Cowboy”を彷彿させる)を始め、ここには『不変のアメリカ』もしくは『象徴としてのアメリカ』が今も存在している。彼の息子達も参加している。オススメ盤。
AIR SUPPLY / MUMBO JUMBO (2010)・・・7年ぶりの新作。ロック寄り(プログレ的アプローチも)の構成が目立つ新しい試みが新鮮。トレードマークである「ペパーミントサウンド」は往年の輝きとは違う「イブシ銀」の輝きを放っている。メロディの方向性が以前とは違う気がするが、何回か聴くとこれはこれで良い。初期のみのファンには?かも。
○ THE KRY / NEW YORK (Single) (2002)
○ THE KRY / UNDONE (2002)
○ THE KRY / God Of Infinite Worth (2004)
○ THE KRY / Let Me Live (a voice for the unborn) (2008)
などなど