Only 1

【本日の一枚】

Side A / Only 1 (2009)


all-original materials breathing new life into music and giving a new meaning to OPM

“Forevermore”などの名曲で知られる老舗OPM Bandの全曲書き下ろしの新譜。(って言ってももう結構経ったけど・・)GuitaristのJoey Benin とKelly Badonが脱退し、レーベルも移籍している。Joeyはネグロス・オクシデンタル州で農場経営をしているらしい。(FreestyleJinkyがBlogで遊びに行ったときのことを書いてますね。)Kellyは家族とアメリカにいるとのこと。Lee Von Cailao (on lead guitars)と Ned Esguerra (bass guitarist、元Freeverse) という2人の新メンバーを迎えている。

ラストの#11“Die Just A Little”は、傷ついた自分の心になんとか対処しようとする男性について歌った感傷的なナンバーであり、“songs that beat the passionate lyrics and gently cresting melodies”と形容されるSide Aの持ち味であるバラード群に新たな花を添えている。その他、これぞ王道!と言わんばかりの真っ直ぐなバラードであり、OPMにこれから触れる人にはこういう曲から入ってもらいたいと思えるリリカルなタガログ語ナンバー#2 “Kung Wala Ka Na”やLight MellowなAORナンバー#8“Can’t You See”、英語の曲だが、“Kung Wala Ka Na”と同じようなVibeを持つメロディアスなナンバー#9“Where Do I Go”、オープニングの勢いを感じさせるR&Rナンバー“Only 1”もバンドの健在ぶりを示している。

新メンバーの2人とも元々Side AのFanであり、彼らの曲からインスパイアされて培われたソングライティング能力にブレがないのは当然であり、その能力が高いことは、クレジットにその名前を多く確認できることで納得できるが、バンド自身はこれまでと同様元ネタをみんなで確認しながら、Demoを作成しライブにてお客さんの反応を見、良かったらアルバムに収録するという手法を用いたらしい。

メンバーが多少変わってもその持ち味はそのままに(元メンバーも精神的には今も一緒という発言もしているので喧嘩別れではない模様)順調に活動しているようで何よりである。

今までの名盤と同様に区別なく聴ける作品。

#5“Tila”・・これまたしっとりと落ち着いた名バラード


#6“Fallin'”


#1“Only 1”


#3“Just Wanna Be With You”

【到着】

RUGSTED / KREUTZFELDT / 1+2 (1979/1980)・・・以前3枚目の『3』についてReviewしたことのあるデンマークAORデュオの79年1stと80年2ndの2in1。軽やかな北欧Pop/ Westcoast Soundが堪能できる。
KEVIN LEE & THE KINGS / Dusk Till Dawn (2010)・・・ChicagoベースのSSWであるKevin Lee and the Lonesome City KingsのKevin Leeの新しいバンドの先行EP。AOR, Melodic Rock ,Midwest style のPower Popが混じり合った元気なRock。
PAOLO NUTINI / Live Sessions (2006)・・・Scotland出身(イタリアじゃない!)のSSWのライブ音源(4曲入り)。18歳という若さでアトランティック・レコーズと契約し、THE ROLLING STONESPaul Wellerのサポート・アクトにも大抜擢され、Summer Sonicなんかにも来ているイケメン。これは人気出るだろうな・・。
JOHN KINDER / Stop Look & Listen (19??)・・・ArizonaベースのCCM/AOR Singer。現在はTexas州AustinにてAssociate Pastorとしても活躍している。自主制作盤。Steve CampやBryan Duncanのダンサブルな面を強調したような音楽性。バラードの出来はナカナカ。
CHRIS RAINBOW / WHITE TRAILS (1979)・・・今更ながらの購入。ここいら辺って購入するか悩むんだよなあ。大体は後で購入しなかったことを後悔するんだけど。
MY FAVORITE HIGHWAY / How To Call A Bluff (2009)・・・Virginia州ベースのPop/Rock Band自主制作盤の出来が良く、purevolumeなんかで注目されていたバンドだが、このアルバムの出来ニッコリ。単なるエモ・バンド・フォロワーで終わらない「何か」を感じさせる力強く感情豊かなメロディラインが印象的。

などなど