Party Heard Around The World
【本日の一枚】
元McAlysterのCody Collinsが加入しての新生Lonestarの新譜。Vo.が変わることでバンドに持ち込まれた新鮮な雰囲気とダイナミックな感覚が全体を包んでいる。内ジャケのメンバーの写真のリラックスしきった表情を見ても、順調な再スタートを切っていることが窺える。
10曲中8曲をバンドが作曲し、プロデュース自体もバンドが行っていることも注目すべき点であり、等身大の現在の彼らの姿が歌詞にもメロディにも反映されたものであることは疑いようがない。（#9“Let Me Love You”は2008年にteaser trackとしてリリースされてり、また#7“The Future”はBrett James 、Matt ScannellとVertical HorizonのVo.が作曲クレジットされている。）
新Vo.のCody Collinsだが、この手の音楽にピッタリフィットする声質の持ち主であり、時折聴かせるファルセットもなかなかのもの。#３“She Wants What She Wants”（Mid-tempoの佳曲）や続く#4“You’re The Reason Why”（ロマンティックな雰囲気を甘すぎず、嘘臭くなく醸し出し、かつせつなく迫るメロディが心地良い）などが良い例である。特にこの曲は、Emerson Driveの新譜の#6“Your Last”のようなWedding Songになり得るキラーチューンである。（ちなみに彼らの名曲“Amazed”は昨年イギリスで『the most popular first dance at weddings』に選出されているそうな。）
その他#6“Making Memories”、#8“Goodbye Is Goodbye”（Single Hitも狙えそう）もオススメ。
New CountryとかNeo CountryとかPop CountryとかContemporary Countryとかいろいろな呼び名で呼ばれるジャンルに属しているバンドではあるが、彼らの新譜を聴く限り、限りなくCountryの要素は薄まっている。もはやPop/Rock Bandと呼んでも差し支えないくらいにアクが抜け、多くのリスナーにアピールする準備が整っている。従来のパターンにカッチリとハマッタ安全圏を狙わずに、新規開拓をも視野にいれたような局面を見せたことには拍手を送りたい。期待大です！
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◆Myspace: http://www.myspace.com/lonestar
