Songbird
【本日の一枚】
30代最後の1日のお供に。
稀代の名シンガーと呼ばれる人は結構たくさんいる。そんな中でひっそりと知名度を持つ彼女、Eva Cassidyはその一連の人たちと比較しても遜色ない程の力量を感じはしないだろうか。
このアルバム『Songbird』は『Eva By Heart』から5曲、名盤との声がよく聴かれる『Live At Blues Alley』から4曲、Chuck Brownとのデュエットアルバム『The Other Side』から“Over The Rainbow”という選曲になっている。ただし#4“Wayfaring Stranger”はRough Mix Version、他の4曲もリマスタリングされたもの。
艶やかな伸びのある声質はジャンルの壁を越えて心に染み渡る。同時にどこか悲しげで儚い印象を湛えているのも彼女の声の魅力。素晴らしい解釈でのStingの#1”Fields Of Gold“ではアレンジ力を存分に感じさせてくれる。等身大の自分を知っていればこその自身の声質を最大限に活かす、控えめかつ大胆なアレンジ/表現力なのだろう。
残念ながら1996年、癌のために亡くなっていますが、生前の彼女は決して死に対する恐れを露にしなかったそう。そんな彼女の力強さがあるからこそ、人々が共感し、新しいファンも増え、死後も次々に未発表曲集なんかが出されているのだろう。
◆Web Site: http://www.evacassidy.org/eva/
◆Web Site2: http://eva-cassidy.com//CrosstownArts/client_music/eva/
◆Web Site3: http://www.evacassidy.com/
