Oh!

【本日の一枚】

Will Lee / Oh! (1994)

OH!

I Know Too Much ( About Sadness)

腕利きセッション・ベーシストの1st. Solo。Ben SidranのGo Jazzより。私のは日本盤。もともとJazzの影響下にある人ということもあって最初は「どうかな?」と構えていたが、メロディ重視のちょっとハスキーな声に痺れが。曲もAOR Fanにも十分にアピールする内容であり、安心して楽しめる。

#1“Maryanne”からノリノリで心地良いグルーブ感がたまらない。女性の名前を冠した楽曲にハズレが少ないという私の持論はここでは保たれている(笑)。#2“Georgie Porgy”は言わずもがなTOTOの名曲。原曲はTOTOの楽曲の中でもBEST5に入るくらい好きだが、このアレンジは絶品。原曲の持つ上品さをさらに昇華させているパーカッションには白旗。#3“Kissing My Love”はBill Withersの『Still Bill』収録曲。最近Bill Withersのアルバムを「救出」したばかりだったので何か縁のようなものを感じる。#4“I Know Too Much (About Sadness)はイチオシメロウバラード。これ一曲のために購入するのもありかも。#7“Driftin”はJimi Hendrixのカヴァー。Jeff BeckがSoloでゲスト参加している。#10“White Man”はしっとりとしたJazzy Tasteから骨太なパーカッションを伴う後半部へという流れがお気に入り。なお、Steve Gaddも何曲かに参加している。

ベースの腕前はかなりのものがあるのに、どちらかというと縁の下の力持ち的な印象を受ける彼。その反面自身の楽器を「リズム〜グルーブ〜とメロディ〜ハーモニックのパーフェクトな結婚」と言い切る言葉は、何よりも彼自身がいかに自分の楽器に精通しているか/愛しているかを控えめに主張しているような気もする。カッコイイわな、こういうの。

◆Web Site: http://www.willlee.com/home.php

Will Lee and friends "I Know Much Too Much About Sadness"

【到着&購入】



○Jeffrey Comanor / A Rumor In His Own Time・・・England Dan & John Ford Coreyの“Will Never Have To Say Good-Bye Again”の作曲者として知られるSSWの3rd。
○Alzo / S.T.・・・ついつい購入を先延ばしにしていたアルバム。
The High Llamas / Santa Barbara・・・‘92発表のミニアルバム『Apricots』に4曲をプラスしたもの。
Rickie Lee Jones / Girl At Her Volcano・・・・未聴のアルバム。これもついつい購入を先延ばしにしていたもの。結構あるね、こういうの。
○Ray Davis / Other People’s Lives・・・KinksのフロントマンのDebut Solo。
○Axel Bauer / Sentinelles・・・フランスの男性SSW。
○Dr. John / Creole Moon・・・これは私の知っているDr. Johnでした。
○EMMANUELLE / Tu seras a mes pieds・・・キュートな声が魅力的なフレンチ・ポップス。
○HERBERT LEONARD / Laissez-nous rever・・・ヒット曲の「君に愛される時」収録の87年アルバム「夢をみさせて」。フレンチ・ポップス。
○FRANCOIS FELDMAN / Magic Boulvard・・・3rd。#2、#10はAORとして悪くない。
NOVI IERUSALIM / Неба осколки (The Fragments Of Heaven) ・・・ベラルーシのCCM。地域色が濃厚でなかなか興味深い。
○Joe Chemay / Unformattable・・・・28年ぶりの2nd。このメロディセンスと素敵な声に脱帽。買って正解。
などなど。