Believe
【本日の一枚】
CanadaのPop-Country Bandの4枚目の新譜。AlabanaのTeddy Gentryとナッシュビルで活躍中のプロデューサーであり、SSWのJosh Leoのプロデュース。
基本的には前作までの流れとあまり変化のない音楽性、すなわちCountry Music,Southern RockをベースにしたPop Musicである。
今回はプロデューサーの影響もあるのか、また元Bassistの死（自殺）が原因なのか、よりドラマティックで感傷的な展開を持つ曲が多くなった。しかしながらその音像は、幅広いヒットを狙うというよりは、ごく限定された層を中心に人気を高めようとするようなコア化が進んでいる気もする。前作によってGrammyなど数々の賞にノミネートされた自信と悲しみを通して『仲間』をより強く意識するようになった彼らの気持の変化が、かえって自分達のアイデンティティーを失わせなかったためであるととりたい。全10曲でRunning Timeが30分台というのも潔い。前作『Countrified』収録で彼らの初の#1ヒットとなったイチオシバラード“Moments”に匹敵するクオリティの楽曲は残念ながら見当たらないが、相対的なアルバムのクオリティ、各人のソングライティング能力は挙がっているように思える。
今回の1st Single は#3“Belongs To You”。“Moments”の2番煎じとも言えるが、はたしてどこまで同路線での攻略が可能か、そういう意味合いでちょっと気になる。むしろ軽快なんだけどもどこかノスタルジーを感じる#10“That Was Us”やどことなくThe Who“Baba O'Riley”のWestcoast/Country –Versionといった趣の#4“I Love This Road”なんかをSingleに持ってくるのも斬新かとも思うのだが・・。
その他、彼ら自身の自信作であり、今後Wedding Songとして引っ張りだこになるかも？の#6“Your Last”、Vo.のBrad Matesの情熱的な歌唱が堪能できるミッド・テンポの佳曲“The Extra Mile”などがオススメ。
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