Box Of People

12月もあとわずか。この一年、あっという間。思えばこの一年も非常に内容的に濃く、また数多くの方々との出会いをし種々のことを勉強させてもらった年だったなあと思わずにはいられない。
 相変わらずAORにはさらにどっぷりと浸かり切り、さらにディープな世界を垣間見たのも今年の特徴。J-AORにも手を出したのは自分でも驚き。かつてあれだけ聴いていたプログレ / アヴァンギャルド方面の音はすっかりナリを潜め、ラックの中で静かに佇むだけという状況。メロハー関連も今年は当たり年だったんだけども、個人的な熱はどうやらそんなに高くはない模様。不思議な感覚。。。。(しかし、Frozen Rainのアルバムがリリースされたことは今でもうれしい)
今年度特に力が入っていたWestcoast系Steely Dan系の音の追求はまだまだ底が見えず、来年も嵌るんだろうなあという気がしてならない。その中でもSwedenのBad Sneakerあたりがポンと抜きん出て表舞台に出てきて欲しいという欲求が。さらにAsian PopやSwedish Popなどの北欧系にも再び(さらに)注目していきたいなあと思っている次第。
CCM関連においては、リリースを追いかけるのが精一杯でマイナーなアーティストの情報を整理しきれていないのが現状。ただ新たに知りえた情報や関係性など、多くのことが勉強できたことは良かったように思える。それにしてもChris Tomlinの新譜はヤバかった・・・。今年度個人的No.1はついぞ揺るがなかった。
どこかでやる気が出たら個人的2008ベストを選出してみたい。やる気が出たらね(笑)。

今年お世話になった方々、月並ですが大変お世話になりました。こんな私ですが、来年もどうぞよろしくお願いいたします。

【本日の一枚】

The Standards / Box Of People (1998)


Everyday dress, feeling happy.

 謎の一枚か?と思っていたのだが、クレジットを見て判明。タンバリン・スタジオ関連の人たちでした。1998年リリースの2nd。メンバーは5人であり、Vo.のLotta Jagarinacはカジヒデキのアルバム『15 Angry Men』でもクレジットを確認できる。#2のみTore JohanssonのMix。当然、タンバリン・スタジオでのレコーディング。String Arrangementと#5におけるPianoは、口笛ソングでお馴染みのPeter Bjorn And JohnのBjörn Yttlingが担当。

60s風のアクースティックサウンドを基調としてのゆったりとしたベースラインと浮遊感溢れるLottaのVoが印象的な#1“I Made the Grade”、ほのぼのギターポップ(タンバリンがGood)な#2“Everyday Dress”、切ないLottaのVoメロディとストリングスの旋律の対照が素敵な#5“Jet Plane”、ドリーミーな#10“So Glad that We are Together Again”、キャッチーなんだけど、Lottaの声がどこかアンニュイな雰囲気を醸しだしている#11“I Will Always Know”など、どこかで聴いたことがあるような親しみやすいSwedish Popが炸裂しています。The CardigansCloudberry Jamなんかが好きならハマルかも。