TWO

【本日の一枚】Winter Parade / TWO (2008)

WINTER PARADE: Two

 久々のメロハー物です。ついに出ました!ノルウェイのメロディックハード・ロック・バンドの2ndです。11月には何と日本盤もSpiritual Beastより出るという情報もあり、うれしい限りです。私に関しては日本盤を待つまでではないかな、ということで輸入盤の購入となりました。
 TNT / STAGE DOLLSやTIMDRUMなどが使用したスタジオを使用してという恵まれた環境でDEMOが制作され、紆余曲折があった上で最終的にMTMから出た1stで聴かれたGIANTあたりにも通ずる哀愁漂う典型的なメロディアス・ハード・ロックをどこまで継承してくれているか。これが私の中での大きなポイントでした。
 バンド自体はどうやら80s中頃より存在していたようなので(途中90sの無活動期間含む)一人一人は、もはや中堅どころを越えた存在といってもいいのでしょう。今回の2ndにおいては、メンバーのクレジットが3人のみ(Vo, Gr. Bs.)となっており、1st時のキーボード、ドラムの方は抜けたようですね。今回はGr.のDice Jacobsenがこれらの楽器も担当したようです。さらに今回はマスタリングにBeau Hillの名があることも注目したいところなんですが・・・。
 音楽性に関して。まずこれは何も心配なし!1stと同様、良く練られた楽曲のクオリティは非常に高く、メロハー・ファンであれば安心して楽しめる一品だと思います。全10曲がGr.とBs.の2人だけによって作られている(クレジット判断)ことも一因なのでしょう。キーボードがメンバーとして不在という所でどの程度フィーチュアされているのか多少不安だったのですが、その点も問題なし。多すぎず、少なすぎず、適度に登場します。しかしながら、やはりプロダクションに関しては・・。個人的には何とももったいないというのが正直な感想でしょうか。Vo.が曲によっては音に埋れるような形になっており、メロディが聴き辛い箇所がチラホラと。(例えば#4なんかはせっかく素晴らしいメロディなのに・・)さらに、前にこのBlogでも書いたんですが、Drumが奥に引っ込んだせいか・・・というより音のバランスの問題か、全体的にくぐもった音質になっている点も気になりました。(うん、Drumパートのみが原因ではないですね、これは。)この手のサウンドは「快活」で「煌びやか」な点がアピールポイントの一つであり、それが何とも残念に思えた点ですね。
 いずれにせよ、今後どの程度ライブ活動をしていくのかということも含めて見守っていきたいバンドの一つですね。
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◆HP: http://www.winterparade.com
MYSPACE: http://www.myspace.com/winterparade


PVが存在していることにビックリでした(笑)。