Fragile Sunrise

【本日の一枚】

Jeff Larson / Fragile Sunrise (2002)

フラジャイル・サンライズ

サンフランシスコ出身のSSWの3枚目。清涼感溢れるそのサウンドは、この季節にピッタリ。まさに「新時代のウェストコーストサウンド」!

 オープニングの#1“Place Where I Belong”あのEngland Dan & John Ford Coleyを彷彿させるような♪I was waiting for romance…というサビが私をのっけからメロメロにします。続く#2“Watershed girl”もやはり軽快なウェストコースト・サウンド。SAXのバッキングが異色と言えば異色ですが。・・という具合にここまでの2連発は結構強烈です。その他のオススメとしては、まずは#3“Norman”。これはAmericaの曲で、どうやらレコード化はされていないようですが(本当か?)、ステージで演奏されていた楽曲のようです。なんとGerry Beckleyが全面的に強力し、Jeffさんと美しいボーカル・ハーモニーを響かせております。そして#4“Faraway Mary”。これは奥さんとのかつての遠距離恋愛を歌ったものだそうですが、これまた絶品!Jeffrey Foskettがバック・ボーカルで参加しています。この絶妙なハーモニー・ワークが聴きどころでしょうか?どうりで彼っぽい雰囲気が漂ってるはず・・。Jeffさんとの声質のコンビネーションもバッチリですね。さらには#5“Halfmoon Bay”。なんともロマンチックさ溢れるAmericaっぽい小品です。Jeffreyの他にAmericaDewy Bunnell(!)がやはりバック・ボーカルで参加しています。文学作品のような美しい歌詞が印象的です。あとは#7“Changing Colors”。またまた爽やかなバラード。Timothy B. SchmitがJeffreyやDewyとはまた違う色を出している美しいハーモニーを聴かせてくれます。もう一つ!#9“Sparkle to it”は軽やかなアクースティック・ギターのリズムが印象的なナンバー。優しさに包まれたような歌詞との相乗効果で非常に希望に満ち溢れた作品だと思います。あっ、#11“Fields of May”はこの時期、外せませんね。ここで聴かれる特徴的な弦楽器はOctave 12-string electric guitarというんでしょうか?高音がとてもキレイな音色を出しています。

 とまあ、ほとんど捨て曲のない、素敵なアルバムですね。Brian WilsonAmerica周辺の音が好きなら鉄板確定です(笑)。

◆HP: http://www.jefflarson-music.com
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