線香花火

 日曜日から仕事でオーストラリアへ行ってまいります。今回は約1週間ほどの予定なのですが、予定が昨年ほどタイトではないので、少しは自分の好きなこともできそうです。良い「音」に出会えることを願って・・・ということで今日はとてもとても精神的に疲れてしまったため、テリー&フランシスコの最新SINGLE"線香花火"を繰り返し聴いています。
線香花火
 日本語で歌うアーティストの紹介は初めて?ではないかな?
 思えば1stが出る前にTOWER と UNIONの限定SINGLEを知り合いに薦められ、思わず購入したのが彼等との出会いだったのですが、あれからフル・アルバムを2枚・・そして今回の最新SINGLEへと繋がる訳なのです。
 最初期から一貫して70s WESTCOAST SOUNDに多大な影響を受けただろう心地良いCITY POP SOUNDは今の(最近の)私の耳に非常に風当たり良く、とても落ち着きます。"青いペガサス"は限定SINGLEや1stにて聴ける名曲なのですが、まるで往年のCHICAGOを思わせるホーン・セクションから始まり、何とも言えないサビへとつながるあたりがう〜んと唸らせられたポイントだったのですが、何となく物足りなさも正直感じていました。しかしながら今回のSINGLEである、"線香花火"には、良い意味でメロディラインに彼等ならではの「味」が出てきたことがポイントになりそうです。私にこれを勧めてくれた方には「個性が見えない」というようなことを言った覚えがあるのですが、経験と着実なソングライティングの積み重ねが「彼等独自の色」として実になっていることがうかがえます。テリーさんは作曲する前に映画の脚本みたいにコンセプトを細かく書き、頭のなかで作ったその映像的なイメージにBGMが流れてて、それを音に起こしていく感じで曲を作っていくんだそうです。一曲できあがるのに2〜3週間かかることもあるとか。こんな風に大切に音を紡いでいるからこそ、様々なイメージがリスナーによっては浮かぶだろう、胸に沁みるメロディが生まれるんでしょうね。派手な音ではないですが、和製CITY POPの期待のアーティストと私は断言したいんですが、みなさんはどうですか?

◆HP: http://terry-francisco.jp