Bright

 ご無沙汰しております。なかなか気乗りせずにぼーっと他の方のサイトを覗く毎日でした。今日と明日は、ようやく休める状況が出来ての書き込みです。

【本日の一枚】 
The Californias / Bright (2007)
ブライト

 本日の一枚は「ビーチボーイズの再来」「現代のビーチボーイズ」などと騒がれているらしいThe CaliforniasBrightです。まず、その名前の付け方にガッツがあるなあと(笑)。ストレートにもほどがあるでしょう、ねえ。まあ、それはさておき、ジョージア州アトランタベースのこのバンド、「人々の記憶に残り続けるようなクラシック・ソングを作りたい」そうな。肝心の音の方ですが、これがビーチボーイズmeets ギターポップといった趣きが強いかな。確かにこのスタイルは、現代での存在法の一つなのかもしれないけど。「現代のThe Beatles」という声もあるそうだが、個人的にはやっぱりビーチボーイズの影響力のほうがよりとって見えます。効果的なコード展開や直系爽やか西海岸サウンドはもちろんのこと、最大の特徴はそのあたたかなボーカル・ハーモニーであり、これこそがThe Beatles よりもビーチボーイズと言わしめる最大の要因となっているのではないでしょうか。ただしその練り上げられた曲構成にはThe Beatlesの影響も垣間見れ、前にこのBLOGで紹介したThe Click Fiveなんかと同系列で語ることの出来るアーティストだと思います。要は彼等より「アメリカ寄りの」音を出しているということか。・・・私はこっちのほうが好みかなあ。何となくFountains of Wayneに近い雰囲気も持っているし・・。ライナーに興味深いメンバーの話が載っていたので抜粋してみます。


〜ライナーより抜粋(ライアン・サマーズの言葉)

「幼い頃に見た夢の中、僕はかわいい赤毛の女の子と一緒に古いオープンカーに乗って海を眺めていたんだ。その時ラジオから最高にPOPな曲がかかってきて、僕はその子にこう聞いた。"これ誰の曲?"って。そしたら彼女は、"The Californiasよ"って言って僕にキスしたのさ。そこで目が覚めちゃったんだけど、夢の中
で流れていた曲は今でも鮮明に覚えているよ。The Beach Boysに似た雰囲気の曲だったけど、The Beach Boysの曲ではなかった。きっとあれは、僕等の曲だったんだろね。」

 はたしてその曲はどんな曲なのだろう。とても興味を魅かれた。
 メンバーの名前も「JUNE」「SUMMERS」「BREEZE」「FLOWERS」「SPARKLES」と西海岸を思わせる名前で統一してり、お揃いのスーツでバシッと楽しさ満点のステージを見せているのが想像できます。もちろん海岸線を飛ばす車のお供にも最適でしょうし。
 前半の充実度に比べ、後半は「悪くはないが、焦点のボケてる曲」も。もちろんデビュー・アルバムであることを考えれば、そんなことは全然問題ではないんでしょうけど(笑)。

◆HP: http://www.thecalifornias.net
MYSPACE: http://www.myspace.com/thecalifornias