Welcome to Paradise


 「磁気ネックレス」というものを購入してみた。前回のStiff Neckにも書かせてもらったのだが依然として肩こりがひどく、行きつけの接骨院もお盆中ということでのいわば「応急処置」のつもりであった。まあ、「藁にもすがる思い」というのだろうか。薬局の片隅で商品の説明を真剣に読み耽っている姿は書店でニヤニヤしながら漫画を読んでいるお坊ちゃん達にも勝るとも劣らない不気味さだったのではないだろうか。
 ということでこのネックレス、見た目は普通の「チョーカー」のようなもので、ファッション的にも問題はない(ように思える)。昨夜一晩、寝る時もつけていてみたのだが・・・一夜明けての朝、そう今朝である。な、な、なんと!肩のコリがないのである!もちろん、私の肩は接骨院の先生に言わせると「同じ力をおじいちゃんに加えたら死んじゃうよ」といわせるほどの強靭な凝りをもち、目下ビルボードチャート連続一位を独占しているのだから、「全くない」訳ではない。しか〜し、何年ぶりだろう、この感覚は。みなさん、たかが「磁気ネックレス」と侮ることなかれ!たかが1980円だったのだが、CDを買わずして購入した甲斐があったというものだ。ということで明日からはこの「磁気ネックレス」とともに温泉場に篭ってくる予定である。
 ということで【本日の一枚】は【パラダイス】。TRADIAの2nd,1996年のリリースである。TRADIAが結成されたのは80年代半ば、ニュージャージー州において。程なく地元のAOR FM ラジオ・ステーション・コンテストで2年連続で優勝、それに目をつけたのがイギリスのレーベル「FM Revolver」。88年にはデビュー・アルバム「TRADE WIND」が各方面で絶賛されたようです。この1stと同時期にレコーディングされていて、眠っていた音源を2ndととしてリリースしたものがこのWelcome to Paradiseのようです。
 音楽性は叙情的かつ清涼感あふれるメロディに特徴づけられたメロディアス・ハード・ロックであり、穏やかなピアノサウンドに導かれてのバラードから始まるのはちょっと驚きである。キラキラとしたキーボードとバック陣のバランスの良さ、そして何よりもそのメロディの良さに感心します。一つ一つのフレーズを丹念に聴いていくと、それが入念に練られて作られたことが良く分かります。音楽性ではちょっと異なるのですが、まるでBOSTONのような整合性を持っているといえば言いすぎでしょうか?・・・・と、これも廃盤なんですね。何とも嘆かわしい。(そういえばBOSTONのリマスターが出たようですが、音、どうなんでしょうか?以前のように音大きくしただけみたいなリマスターじゃないよなあ。)

◆1st : Trade Wind
Trade Winds

【購入】
◆SONS OF ANGELS / Slumber With The Lion
スランバー・ウイズ・ザ・ライオン