Can It Be?

【本日の一枚】

THE WAY / FIRST ALBUM/CAN IT BE? (1973/1975)


Can It Be?

CCM FANには名の知れたアクースティックCCM BANDの1stと2ndのカップリング盤。

70sにCAはCosta MesaのCalvary Chapelから出てきた彼らの実質の活動期間は’71〜’76年と短いのだが、最近再結成ライブを行ったようで彼らのWebsiteに行くとその様子を収めたDVDとともに販売されている。私はCDとDVDの両方を直接メンバーであるDana Angleさんから購入したのだが、リリース元であるMaranatha Music(いかにもCCMな名前)はその名の通りJesus Music専門。Catalogを見てみるとSweet Comfort Band、Bethlehemm、Kelly Willard、Tommy Coomes、Phil Keaggyといった著名な名前も見受けられる。

 さて1stに関しては、全編アクースティックなアプローチが目立ち、カントリー・フレーバー漂う爽やかなwestcoast型ccmが堪能できる。CSNやAmerica、もしくは初期Eaglesなんかのウェストコースト・バンドを想起する人も多いはず。#2“You’re Caught In A World”なんか現代のアレンジでぜひリメイクして欲しいし、#4“Come On Down”におけるハーモニーの美しさは一聴の価値がある。また#5“Closer To God”におけるギターのハーモニクスのみを使ったメロディはこの時代特有の輝きを放ち、絶妙なコードワークの#6“New Song”へと繋いでいる。
 2ndは基本的な方向性は同じままにGuitar担当のJohn Wickhamの影響が強く出ておりElectric Guitarの活躍が目立つようになるなどよりRock寄りで時にはProgressiveな面もちらりと見られる傾向あり。Al Perkinsのプロデュースであるが、使っていたスタジオが当時Ambrosiaが日中セッションで使用中だったため、早朝と夜間にレコーディングされたという逸話も残る。オープニングの#11“A Cowboy’s Dream”は前作からの継続という感じの強い快活なアクースティックナンバー。#13“I’ve Been Sealed”なんかは完全にDoobie的なVibeを持った曲。

 CCMにハマリ、一通りメジャー所も確認し、より深き森へと入ろうとしている方へ特にオススメ。2nd Chapter of Acts、Daniel Amos、Love Songなんて名前にグッと惹かれる人には特にオススメ。

Official Website: http://www.the-way.cc/