Somethin' Right
【本日の一枚】
ついにここまで来た。。。
現在はフリーのFilm Producerとして主に映画関連の仕事をしているJim Schmidtの82年の82年に西海岸のマイナー・レーベルからリリースされた伝説のAOR/CCM作品の全世界初CD化。
CCM FANならCD化して欲しいリストのBEST３に入っていたのではないかと思うのだが、いかがか。私もその一人であるが。
500枚の限定プレスとのことだが・・またLuiの時のようなことが起こりそうな予感が。
オススメは、
まず1曲目“Love Has Taken It All Away”。全てがぶっ飛ぶ感覚。オープニングにはこれ以上ないというくらいのピッタリ感・爽やかさが曲を包む。作者のKeith ThomasはAmy Grant, James Ingram, Whitney Houston, Michael Boltonなどのプロデュースで有名。キーボードを巧みに使うアレンジにも秀でたものがあり、その貢献度は大きい。また共作者のJim WeberもCCM界では知られた作曲者/レコーディング・アーティスト。これまで7枚のアルバムを自身でもリリースしているが、Amy Grantをはじめ、Debby Boone, Kathy Troccoli, Billy Sprague, the Imperialsなどに曲を提供していることで知られている。
そして、次の#2“Somethin’ Right”。軽いタッチのハネのリズムが心地良い。作者のTim HosmanはEmmy賞を受賞している有名なTV・映画音楽のComposer。
さらに#3“Not Your Love Alone”。女性とのDuet曲。美しいメロディがやはり耳を惹く。中間部のSax Soloやその他のホーン・セクションの絡みがセンスの良さを感じさせる。作者のRandy LandonはWayne Watsonの“Celebrate”の作者。
もう一つ#4“Within His Joy”。晴れが似合いそうな曲調にJimのクリアーな声がマッチしている。作者は#2と同じTim Hosman。
あとは#5“The Person That I Really Want To Be”。同様にTim Hosmanによる曲。大学生時代、この曲を別の女性Artistが歌っているのを聴いた記憶があるんだけど・・・ご存知な方いません？
など前半全て捨て曲なし。
後半も
#6“Serious”（Tim hosman / Tim hosman and Jim Schmidt）はJim自身が作詞に関わった曲。中間部に置くことで全体がぐっと締まる1曲。
#7“The Eye Of The Storm”（Tim Hosman / Tim Hosman and Kelly Koehr）と#8“Promised Land”（Roby Duke作！）はライトメロウな好バラード。前者の「入り」のゾクゾク感と後者のRoby節全開な部分がたまらない。
#9“Surer Of Myself”もRoby Dukeの作。アクースティックギターがOrleansっぽい使い方をしており、Westcoast感満載な佳曲。
そしてラスト#10“Destiny”は本作品中最もディスコ的な ダンス・ナンバーで、キラー・トラックとして名高い1曲。
といった完成度の高さ。
全10曲。
ゲストとしてRichard PageやSteve George, Paul Jackson Jr.やRoby Dukeが参加している。
82年当時全盛を迎えていたAOR SOUNDがここにそっくりそのまま残されている・・・。Bruce Hibbard、Roby Dukeなんかを聴いてぶっ飛んだ経験がおありなら、マスト。
CCMの自主制作盤はこれだから怖い。
◆Website: http://www.jimschmidtentertainment.com/
【到着】
◆AOR
○ PAUL ANKA / Headlines (1979/2010)・・・若きDavid Fosterが参加。後者に続くアルバムとして考えても大事なAOR作品。
○ PAUL ANKA / Walk A Fine Line (1983/2010)・・・David Foster, Jay Graydon、Michael McDonaldが勢揃い。極上のAOR作品。
◆OPM
○ IMAGO / Blush (2007)・・・女性ボーカルをフィーチャーしたポップバンド。Apo Hiking Societyの大ヒット曲Ewanを非常にポップでキャッチーなアレンジでリメイクしている。
○ IMAGO/ effect desired none (2010)・・・前述のImagoのニューアルバム。
○ CIUDAD / Its Like A Magic (2005)
○ ARMAND TAJANLANGIT / Only in Boracay (2006)
○ VARIOUS ARTISTS / The One And Only OPM Hits Album (2010)・・・2008年から今年にかけてヒットした曲をピックアップしたコンピレーションアルバム。バラードからポップチューンまで多彩な選曲かつバランスの取れた1枚。
○ GARY VALENCIANO / Replay (2010)・・・新作。これまでにレコーディングされている曲のセルフカバーに加えOPMを代表するヒット曲や新作もラインナップ。
