Songs Of D-Votion
【本日の一枚】
フィリピンのローカル・バンド4人組の新譜。現地ではドラマティックな“Falling In Love”や切ない“All This Time”などで有名。当初は6人組であったが、人数が減り現在の人数に。Gr.でVo.のRey Cantongが実質的なリーダーであり、全ての楽曲のソングライターでもある。もう一人のVo.である紅一点Kaye Malanaはハイトーンの伸びが気持の良いクリスタルな声の持ち主。
本CDの1曲目は“Falling In Love”のMusic Videoになっているのは順番としてどうか。我々日本人にとってはあまり好ましくない順番という感じがするが・・。映像あってなんぼということで本CDを購入した訳ではないしね。
本作のタイトルはどこから来たのか。Reyさんによると全てDコードに関連した曲とのこと。
ということで2曲目よりスタートするのだが、最初は「ハズレかも・・・」という感が過ぎる。ギターのディストーションがバリバリに効いた中途半端なTuneから始まるからである。しかしながらその後の展開が素晴らしい。Dante Foxあたりと比較しても遜色ないようなHard Pop Tuneや叙情感豊かなバラード、Gr.のカッティングが心地良いMid-TempoのPopなど程よいMix加減が嬉しい。男子メンバーは全員Rockが大好きということだが、同時にSide-Aに多大な影響を受けているとのこと。当然その影響はソングライティングにも出る訳であり、満足のいくバラードやこれぞPinoy Pop!というような出来の良いPopsが十分に堪能できる。(ちなみに彼らのMyspaceに出ている影響を受けたバンドも興味深い。もちろんSide Aも入っている)
◆ Website: 閉鎖中
◆ Myspace: http://www.myspace.com/sixpartinvention
【到着】
○ ANGELINE / Confessions (2010)・・・'87年にスウェーデンで結成され、'90年と'94年にEPを2枚リリースしていたバンドが再結成して'10年にリリースした1stアルバム。ツボを押さえたベテランらしい作り。Melodic Hard Rock Fanには手堅い一枚であろう。
○ VICE / Made For Pleasure (1988/2010)・・・ジャーマン・メロディアスHRバンドが'88年にリリースした1stアルバムのオフィシャル再発盤。キラキラKey.&分厚いコーラスが堪らない。これなら3rdまで出てもおかしくはないね。
○ SHINING LINE / S.T. (2010)・・・Allies Of Avenueがまたやってくれます。イタリア人ドラマー兼ソングライターのPierpaolo Montiが彼の友人であるベーシストのAmos Montiとともに立ち上げたメロディック・ロック・プロジェクトのデビュー・アルバム。良質の編集ベスト・アルバムといった感じか。この手の音が好きならマストでしょう。
○ QUIETDRIVE / Close Your Eyes (2009)・・・躍動感溢れるリズムに切ないメロディが同居するエモ系Rock Band。2006年の『WHEN ALL THAT'S LEFT IS YOU』が思いのほか気に入り、しばらく動向をチェックしていたのだが、やがて忘却の彼方へ。先日たまたま見かけ、救出。悪くはないが個人的には浅い。
○ Richard Cocciante / Sincérité (1983)・・・とあるBlogの記事を読み購入。独特のメロディがAORサウンドの中で消化されている。Steve Lukather, David Hungate, Mike PorcaroといったToto組の他、Dean Parks, Richie Zitoといった有名どころがゲスト参加している。
○ RADNEY FOSTER AND THE CONFESSIONS / Revival (2009)・・・新譜。自身のレーベルDevil’s Riderより。
○ Dingdong Avanzano / Muli (2010)
などなど。