RUBÁIYÁT

【本日の一枚】
Rubaiyat: Elektra's 40th Anniversary

RUBÁIYÁT / Elektra’s 40th Anniversary (1990)

Elektraの40周年記念の2枚組。元来私は、このようなコンピ物はあまり興味を引かないのだが、ある場所にてこのブツを見つけたとき、何が気になったかというと、GIPSY KINGSHotel Californiaであり、BILL FRIESEL/ ROBIN HOLCOMB/ WAYNE HORVITZのGoing Going Goneであり、HOWARD HEWETTのI Can’t Tell You Whyであり、THEY MIGHT BE GIANTSのOne More Paradeであり、BEAUTIFUL SOUTHのLove Warsだったりした訳だ。そう、これはカヴァー・コンピなのである。
 Lenny KayePatti Smith GroupのGr.)がプロデュースし、ライナーノーツまで書いたこれは、THE CUREのHello I Love You (The Doors!)に始まり(やっぱりTHE CURE THE CURE以外の何者でもなかった)JOHN ZORNのT.V. Eyeで終わる(涙と笑いなくしては聴けない・・・山塚アイも参加のThe Stoogesのカヴァー。Bill LaswellのBsがかっこいい。)(10秒ほどTHE CUREのHello I Love YouのSlight Returnがあるが)というなんともハチャメチャな構成。これがいたく気に入った。
 注目していたGIPSY KINGSHotel Californiaはとてもカッコよく、そのギタートーンの素朴なんだけども引き込む魔力のようなものに言葉が単純だが感動を覚えた。それに対して、HOWARD HUWETTのI Can’t Tell You Whyは比較的原曲に忠実な形でのバージョンだと思うが、特徴のある声質からかあまり・・・。
 以外だったのがCARLY SIMONのカヴァーをな、なんとFASTER PUSSYCATと(笑)、ANITA BAKERが取り上げていたことだ。FASTER〜はYou’re So Vain、ANITAはYou Belong To Me(この曲ってCarlyとMichael McDonaldの共作なんですね)を選曲しているのだが、FASTER Versionは以外にもしっくりとしているのには驚き。また、ANITA Versionはより荘厳さが増したようななかなかのアレンジ。
 AMBITIOUS LOVERSFRED NEILのカヴァー・アレンジ(A Little Bit Of Rain)には賛否両論がありそう。個人的には原曲の渋くてぶっとい声でシンプルな方が好み。
 整合感がないことが極めて高いレベルで許されている稀有な例。(もちろん私の中での話ですが・・)いや〜久々にいろんなジャンルの人たちを一斉に聴いたんだけど、BILLY BRAGGには笑わせてもらいました。

【到着】
◆QUARTERBACK / TRAMPLED UNDER FOOT
◆B.JOE / WHITE, WHITE ROSES
◆D DRIVE / straight up the middle
◆MASON / BIG ILLUSION など