Over The Line

 ここの所、勢い(?)で注文したブツが次から次へと到着するのだが(いつもそれで後悔するが)、先日Christianbook.comからの品物が届いた。いつも思うんですが、なんであんなに箱デカイんですかねえ(笑)。同じ商品を入れるのでもやはりアメリカの人は気合いが違うのか、新聞紙をガッツリ詰めての発送である。ついでに今回は2作品ほどミス発送があり、即クレームを出したのだが、現在のところまだ回答なし。到着したものを見ていたら、何だか見知らぬジャケが・・だって何だか悪そうな黒人のお兄さんの2人が睨みをきかせてるジャケと廉価盤のBEST!?と思わしき盤(これがまたチープな作りのジャケで・・(笑))が2つ並んで「こんにちは」しているのには私も、「俺、頼んだのかなあ〜」と一瞬敏腕刑事に「お前がやったんだろう!」と凄まれて「すいません・・私です」と無実なのに罪を認めてしまった少年(例えが長くてすいません)のような気持になってしまった。早く回答が来てほしい・・・・。
 
 オーヴァー・ザ・ライン【本日の一枚】Greg Guidry / Over The Line (1982)

久々にGreg Guidley / Over The Line を聴いてます。というのも、以前持っていた紙ジャケは売ってしまい、再購入したためなんですが・・。1982年のリリースなので今年が25周年にあたるんですね。紙ジャケといえば、2005年に紙ジャケで再発されたときは、確かChinaの「夜明けのダンサー」とかPagesの「Future Street」なんかと一緒に発売されていたような記憶があります。

1954年1月23日セント・ルイスの生まれ(以前の¥1800国内盤ライナーに載っていたミシシッピー州テュペロ生まれは間違いらしい)。クライマックス・ブルース・バンドの” Gotta Have More Love”(本作品にも収録)や私の大好きなイングランド・ダン&ジョン・フォード・コーリーの”In It For Love”、これまた琴線をくすぐるロビー・デュプリーの” Are You Ready For Love”(これまた収録)などのソングライターとしての活躍が最初だったらしいです。(1981年にALLMANのアルバム”Brothers of the Road”にも参加しているようです。)このアルバムが1st。(Cool Soundさんから初期の音源集とこれに続く作品” SOUL'D OUT”が出ているらしいのですが、勉強不足で未チェックです)。Gr.はCCM Fanには有名なDann Huff、SaxにはDavid Sanborn、そしてBassは元TOTOのDavid Hungateが参加。DavidというとBoz Scaggsの"We're All Alone”なんかで印象的なBassを弾いていた人ですね。(メロハー系ではMeccaでのお仕事が最近では有名でしょうか)

とにかく聴きやすいAORというのが第一印象ではないでしょうか。Gregの憂いを帯びたVo.はもちろんのこと、EAGLESやDOOBIEあたりのサウンドを彷彿させる展開やメロディもとても親しみやすいんですね。(そういえばPercussionはBobby LaKindです!)Saxという楽器の魅力が多方面に使用されているなあ/うまいなあという印象も受けますが、#1のDunn HuffのSoloはJayっぽい感覚に溢れてますし、#4の”If Love Doesn’t Find Us”(邦題の「午後のためらい」って・・・なんか安直な気がするなあ)は無駄な脚色が一切ない完璧なバラードだし、Lastの”Darlin’ It’s You”なんかのSteely的といったほうがいいのか、アーバンな魅力に溢れるアプローチが魅力的です。まさにこれは「西海岸サウンド」の波にのまれたい!という人向けですね。

残念ながらGregは2003年7月28日に自宅の火事によってガレージの車の中で発見されたんだそうです。享年53歳。実に惜しい逸材を我々は失ってしまいました。