Amplified Heart

【本日の一枚】
AMPLIFIED HEART / EVERYTHING BUT THE GIRL (1994)
Amplified Heart

私の大好きな二人、ベン・ワットとトレーシー・ソーンの二人からなるユニット、Everything But The Girlの1994年発表の7作目。全英チャート20位、全米チャート46位を記録、中でも大ヒットしたシングル「ミッシング」が収録されていることでも有名なアルバムなのですが・・。
私はこのフェアポート・コンヴェンションがらみの、音数の少ない、静寂と呼んでもいいだろうバックに浮かぶトレーシーの声(一部ベンの)が大好きです。厚すぎないストリングの導入やピアノの効果的な使い方、そしてなによりも決して押し付けがましくないアクースティックを基調とした美しいメロディを持つこのアルバム、全編が「恋」をテーマにした歌詞で貫かれているんだけど、当時体調を崩していたベンに対するトレーシーの熱い「思い」とともに、歌詞の中に多用される疑問形が「恋」というありきたり(失礼!)の題材を持って「Amplified Heart(高まる思い)」を表現したかったのか、それぞれのパターンに絡む恋の「思い」を存分に感じることができるんですよねえ。
 1曲目からスンナリと曲に入り込める、サラッとしているようでしっかりと芯の通った、そんな楽曲はこんな熱帯夜に聴く音楽としてもオススメかもしれませんね。
 初期のEBTGのjazzyかつキラキラした感じも大好きなんですが、もっかこれが私の中での彼等の最高傑作盤ですね。